鹿児島限定アルバム
「SATSUMA ONPA」
「SATSUMA ONPA」
プロデューサー仲村渠和明さんに聞く
鹿児島大学工学部3年 今西 恵理子
地元バンドを応援したい
鹿児島で活動するインディーズバンド15組の楽曲を集めたコンピレーションアルバム「SATSUMA ONPA〜薩摩音派〜」。2月中旬の発売以来、好調な売れ行きを見せているという。音楽好きの1人として、鹿児島のバンドの作品の魅力をもっと知りたいと思い、CDをプロデュースした仲村渠(なかんだかり)和明さん(36)=鹿児島市玉里団地2丁目=にインタビュー! 制作の狙いや完成までの裏話などを聞いた。仲村渠さんは那覇市出身。タワーレコード那覇店、長崎店での勤務を経て2005年、鹿児島店に赴任してきた。同店は07年3月に閉店してしまったが、「人をやる気にさせる空気を持つ鹿児島に魅せられた」仲村渠さんは、「ここでゼロから音楽のことをやろう」と決心。会社を辞め、現在はフリーでイベント企画などを手掛けている。「SATSUMA−」は、そんな「地元バンドを応援したい」という熱意から生まれた1枚だ。
タイトルは「鹿児島と分かる名前にしたい」と、ある焼酎からヒントを得て命名。鹿児島在住で自主音源を制作しているバンドに参加を呼びかけ、それぞれに選曲を委ねた。ライブ音源や新たに録音したものもあり、「東京の有名なエンジニアにマスタリング(原盤作成に必要な音の編集・調整作業のこと)を依頼した際、楽曲のクオリティーの高さに驚かれた」という。
実際に作品を聴いてみると、バラエティーに富んだ完成度の高いナンバーばかりで非常に奥深い。CD制作中の心境を「楽しくてうれしくて仕方がない」と語ってくれた気持ちが、よく分かる。
リリース後の反響は「想像以上」なのだそう。県内では取り扱い店舗が増え、追加注文も多い。鹿児島限定発売ながら県外からの問い合わせも相次ぎ、有名メディアからの取材依頼や音資料の請求もあったという。
3月29日には、アルバム発売記念イベントが開催される。収録バンドのうち10組が参加予定で、「お客さんと一緒に楽しい空間にしたい。CDとは違う面白さを体感してもらえたら」と仲村渠さん。「今の鹿児島は、大勢のアーティストがブレークする前の沖縄と雰囲気が似ている」とも話してくれた。その予感通り、鹿児島の音楽シーンはこれからもっと面白くなるだろう。音楽ファンの1人として、今後の活動に注目していきたい。
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['08-03-20]
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