一人で悩まず相談しよう
桜吹雪の下、今年も大勢の新入生が大学・短大の門をくぐった。受験勉強から解放され、あこがれのキャンパスライフ。初めての一人暮らしは楽しい半面、たくさんの誘惑や、落とし穴も潜んでいる。どのようなトラブルに気を付ければいいのか、専門家に聞いてみた。
古典的だが、いまだに多いのが消火器のセールス。鹿児島国際大学では昨春、被害が多発。学生課の上川雄大係長によると、「『(消火器設置が)義務づけられている』『本当は1万8000円だが、最初だから3000円でいい』などと、言葉巧みに売りつけられたケースがあった」という。消費生活センターから連絡を受け、すぐに立て看板を設置して注意を呼びかけた。
このほか、携帯電話のウェブサイト使用料として不正請求が届いたり、大学職員を名乗って、保護者から個人情報を聞き出そうとした事例もあったという。保護者にも文書を送付して、注意を呼びかけている。
不正請求などの事例は、鹿児島大学にもある。学生生活課の内山修一課長は「請求が来たとき、あわてて電話をすると相手に情報を与えてしまうので、身に覚えがなければ無視した方がいい」とアドバイスする。
同大は入学式後、防災安全ハンドブックを配布。マルチ商法や、サークル活動を装った宗教勧誘などへの注意を促している。「高校を卒業したばかりで、まだまだ無防備。いくら注意を呼びかけても自覚がなければダメ。自分の身は自分で守ってほしい」と呼びかける。
アルバイトでのトラブルにも注意したい。求人情報を提供している同大学生協によると、勤務時間や賃金などの条件が、当初聞いていたものと違うなどのトラブルがあるという。同生協の小林陸生専務理事は「アルバイトも雇用契約が必要。学生はまだ不慣れだが、社会人の予行演習と思えばいい。契約内容をきちんと確認して、おかしいと思ったら労働基準監督署に相談するか、すぐにやめること」と語る。
鹿国大は「学生相談室」、鹿大も「学生何でも相談室」を設置。各学部の担当教員らが対応している。4―5月ごろと、長期休暇明けの相談が多いという。学生のトラブルや悩みに対応するため相談窓口を設けている大学も多いので、一人で悩まずに利用したい。「せっかく入学したのに、私生活などで最初につまずいてしまう子も多い。何かあれば気軽に相談してほしい」と、上川係長、内山課長は声をそろえる。
■番外■
生活の乱れは食の乱れから。鹿児島大学生協では生協食堂のミールカード(食事定期券)を販売。利用者は利用履歴リポートで栄養バランスをチェックできるうえ、購入者には朝食券(100円×200枚)をプレゼントしている。小林専務理事は「朝の1時限目の講義に出ずに、単位を落としたり留年する人も多い。朝食を食べて講義に出てほしい」と話している。
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■相談先 鹿児島大学学生何でも相談室=099(285)7311 鹿児島国際大学学生相談室=099(263)0695 県消費生活センター=099(224)0999 |










