評価できない−保守的体質に不満
寄せられた意見は「評価できる」9票に対し、「評価できない」17票。「評価できない」理由で多かったのは、教育委員会など管理職のふがいなさを指摘するもの。大島郡の公務員男性(40)は未履修問題に触れ、「進学指導さえできればモラル面は問題があっても許されるという雰囲気が教職員にある。教職員出身者の多い県教育委員会も同じ。県教委のあり方や教職員のモラルを考え直さなければ」と厳しい。
教員の資質に関する意見も多かった。「あまりにも教員の不祥事が多く、これでは子供の問題も解決できない。服務規律の徹底や採用試験の改善をするべき」(鹿児島市の29歳大学生男性)など、多くがシステムの改善を求める。
鹿児島市の会社員寺師義和さん(38)は教員採用について「3次試験まで実施して『質の高い教員の採用』に取り組んでいることは評価できるが、門戸が狭すぎる。社会人採用枠の実施や、身体障害者枠の年齢制限緩和など他県を参考に時代の流れに沿った柔軟性のある試験にしてほしい」と要望した。
教育内容については、「評価できない」とする意見の中でも、「しつけなど伝統的な教育を徹底するべき」との意見と、「保守的すぎる」との意見に分かれた。
年配の男性から多かったのが、体罰も含めたしつけの必要性と親の再教育を求める声。埼玉県の公務員高元俊彦さん(58)は「子供の教育をすべて学校現場に丸投げする風潮は許せない。家庭でも集団の中で生きる強さを教えてほしい」とする。中には体罰問題に触れ「暴力は肯定しないが、関係者はお決まりの謝罪などやめて教育者としての本音や思いのたけをはっきり述べてほしい」との意見もあった。
一方、鹿児島市の行政書士事務所に勤める畠中陽一さん(34)は「校則でアルバイトや演劇、コンサートへの参加を禁じられることで、子供が創作的な才能を発見できないこともあるかも」とし、「過度な保守性が子供の可能性を奪っていないか」と疑問を投げかける。「鹿児島の教育があてにならないから、親が子供を塾に行かせる。鹿児島ほど学習塾の多い地域は見あたらない」との意見もあった。
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評価できる−熱心さ「他県にない」
一方、「評価できる」と答えたのは高校まで鹿児島で教育を受け、現在県外に住む20、30代の男性や、転勤などで県外から鹿児島に移り住み、子供が教育を受けている40、50代の男性だった。理由は「鹿児島を離れて、他県出身者は『親を敬う』『先輩の言うことを尊ぶ』『目下には優しく』などを軽んじていると感じた。鹿児島では教師の教えの中にちりばめられていたと思う。古くさいと思うこともあるが、昨今の教育の荒廃を思えば誇るべきもの」(神奈川県・39歳会社員男性)。「今は県外にいるが、鹿児島には教師や地域に温かさがあった」(長崎県・41歳女性)などが挙げられた。
鹿児島出身で現在東京に住む大学生福丸裕久さん(21)は「鹿児島の教育は封建的な風潮が強く、人権や個人の権利の尊重が叫ばれる時代に非難の的となりやすい。ただ、教育は本人のためになされるもの。過度に強権的、強制的になってはいけないが、人格のまだ未熟な幼少期に本人を導くという意味でのしつけはあってしかるべき」と意見した。











