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'07/05/26 本紙掲載 
ミナミさんちの縁側
 おじいちゃん 最近は、個人の業績で報酬を算定する「成果主義」を導入する会社が多いそうじゃな。
 おばあちゃん 終身雇用や年功序列主義だった昔とは、働き方も職場環境も違うんでしょうね。
 おじいちゃん ふむ。導入には課題もあるようだが、現役世代はどう思っているかのう。
■ 成果主義導入
 単純に賛否の答えが出せない難しい設問だったためか回答総数は少なかったが、実態を踏まえた内容の濃い意見が寄せられた。
YES−努力が報われる社会

働きやすく成果のあがる職場づくりが求められている(写真と本文は関係ありません)
  賛成派に共通するのは「頑張った人に報いるのは当たり前」という考え方。鹿児島市の会社員、児玉勲さん(41)は「時間が過ぎれば賃金や残業代がもらえると考えている人がいる。企業は限られた時間で最大限の利益を上げるために、人を雇っているのに」ときっぱり。「成果も出せないのに、長年勤めただけで高い賃金をもらう人がいる。それを考えれば、競争が激しくなるほうがまし」=同市・会社員(40)=など、プロ意識の低い先輩たちに不満の声も。同市の会社員、宮下勲さん(67)は「努力が正当に報われる社会でなければ、若者に受け入れられない」と将来を見据えた。
 また公務員について、「サービス向上につながる」と積極導入を促す声が複数寄せられた。東京都世田谷区のフリープロデューサー(41)は「自営業はそもそも、成果主義。会社員だけでなく、公務員も本当に給料に見合った仕事をしているか見直してみては」と勧める。
 ただし「評価の仕方」には、賛成派の多くが懸念を抱く。「数字だけでは判断できないし、上司と同僚、後輩でそれぞれ見方は違う」=鹿屋市・主婦(34)、「評価基準をだれが作成し、だれが評価するのか。それを明確化することが重要」=霧島市・公務員(50)=という。
NO−評価の公平性に不安
 反対派の理由も「公平な評価ができるのか」にある。霧島市、会社員永谷隆さん(37)は「実績だけでは語れない仕事もあるし、そういう人間もいる。仕事ができるとはどういうことを指すのか」と疑問を呈する。鹿児島市、農業堀之内孜匡さん(76)は「要領がよかったり、口がうまくて上司に認められる人もいる。一方、目立たないがコツコツ努力したり、忠実に職務を遂行する人もいる」と“縁の下の力持ち”を軽視する傾向を危惧(きぐ)する。
 また十島村の藤井浩幸さん(33)は「公務員だから思うのだが」と前置きし、「目に見えない過程を尊重してもらえないと、勤め人には厳しい」とつづった。
 倫理面の心配もある。「私の職場では成果主義に名を借りた個人主義になっている。新人や契約社員には仕事を教えようとしないため、次々に辞めていく」というのは、兵庫県篠山市の会社員(52)。「社員の査定すらしない。結局、給料も上がらず、仕事をやる気がしない」と職場実態を明かす。鹿児島市の大学生、天瀬毅さん(30)は「目先の成果ばかりにとらわれ、社員や企業の倫理性が失われる恐れがある」、肝付町の四元昭良さん(79)は「チーム作業をどう評価するのか。他人の成果を横取りする人も出るのでは」と不安視する。
 国際競争力や株主利益が重視され、労働環境の悪化が進むなか、安易な導入を危ぶむ声も。霧島市の自営業、岩田行雄さん(32)は「企業競争力を高めるため、労働者への利益還元システムをつくるべき」、千葉県浦安市の会社員、鮫島圭一郎さん(47)は「目標を設定しづらい仕事もある。西欧型成果主義ではなく、日本的文化を取り入れた柔軟な制度を構築してほしい」と提言した。
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