「する」−気持ちを伝える手段
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| こだわりの品を贈る人が増えているお中元売り場=鹿児島市の山形屋 |
肝付町の無職四元昭良さん(79)は「自分の気持ちを伝えるためにもした方がよい。古き良き慣習は進んで活用すべき」と話す賛成派。奄美市の主婦後藤美智子さん(59)は、「地元の懐かしい味を届け、故郷を思い出してもらえる」といい、金額の多さ、少なさにとらわれず、心のこもる品を贈るようにしていると話す。
鹿児島市の大学生天瀬毅さん(30)は選ぶ楽しみを挙げる。「相手の喜ぶ顔を想像しながら、品定めするのが楽しい。もらう側もどんな品物がもらえるか楽しみ」
「贈り物の習慣があると、感謝の気持ちを伝えやすく、近況や安否を話しやすい」と話すのは、大口市の主婦中村亜美さん(33)。鹿屋市の会社員上野ちひろさん(27)は「親しき仲にも礼儀ありという心が生まれるし、季節感があって日本人らしい」と話す。贈り物の品ぞろえやタイミングの点からもお中元、お歳暮は必要との意見もあった。
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「しない」−慣習や義理立て不要
しない人からは儀礼にとらわれたくないとの意識がうかがえた。「贈りたいときに贈ればよい。お中元の時期だからと義理立てする必要はない」と話すのは千葉市の無職吉田順吾さん(63)。兵庫県篠山市の会社員森和人さん(52)は「かしこまった風習はあまり好きでない。めずらしいものがあれば贈る」と話す。
慣習の弊害を指摘する意見もあった。「1度贈るとやめどきが分からない」と話すのは沖縄県浦添市の主婦牧李茄さん(33)。
鹿児島市の無職矢崎一成さん(66)は「贈る立場の人も(品物選びなど)苦労が多いのでは」とみる。「お互いさまだから」「どうせかえっこになるから」と身内で話し合い、親子や兄弟でやり取りを廃止したとの意見も寄せられた。
生活の余裕のなさからしないとの声も。中には「ボーナスがなくなり年俸制になりそうな世の中。早くこのシステムが消えてくれれば」という人もいた。
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お中元を販売する側も、傾向の変化を感じているようだ。「ここ10年で法人向けギフトの需要はかなり減った」と話すのは山形屋(鹿児島市)取締役販売促進部長の東洋一さん(54)。ビールやお茶などの定番商品は以前とすると売り上げが落ちており、代わりに独自性や地域性に富んだこだわりの商品を贈る人が増えているという。「形式的なものはやめて贈り先を絞り、相手のことを考えて贈る人が増えているのでは」とみる。












