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2007 01/21 本紙掲載

IT最前線

ワンセグ普及急ピッチ

 地上デジタル放送の電波の一部を使って携帯電話など移動体向けに放送する「ワンセグ」が急速に普及し始めた。
 ワンセグは13セグメントで1チャンネルとして放送している地上デジタル放送のうち、1セグメントを使い同じ番組を放送している。2006年4月1日から首都圏など大都市圏で放送開始、同年12月からは鹿児島県内の一部なども加わり全都道府県で放送が始まった。
 ワンセグはこれまでのアナログ放送と違い自動車や電車の中でも鮮明なテレビ放送を楽しめる。このため、放送エリア内ではいつでも、どこでもテレビ放送を見ることができるというユビキタス体制になる。
 今年からワンセグの普及は加速するだろう。携帯電話各社が発売したワンセグ対応携帯電話が人気を呼んでいるうえ、携帯電話の番号を変えずに他社に切り替えることができる「番号ポータビリティー制度」により機種交換が急増、ワンセグ対応機の普及に弾みをつけている。すでに、ワンセグ対応携帯電話は昨年10月末で236万1000台を出荷、今年末には787万台になるという予測もある。
 ワンセグを見るための受像機も多彩になった。携帯電話機をはじめ、カーナビ、ノート型パソコン、ポータブルDVDレコーダーから電子辞書にまでワンセグ対応機種が商品化された。USBメモリータイプの小型ワンセグチューナーも売り出され、ノートパソコンでワンセグを楽しむ若者も増えるだろう。
 テレビ局から見ると、家庭でのテレビ視聴から屋外などユビキタス視聴が加わり、視聴時間の拡大につながるだけにCM価値の向上などメリットがある。
 特に、プロ野球やJリーグの中継、大きなニュースが起きたときなどワンセグの視聴率が上がる可能性が高く、対応携帯電話などの普及により、ワンセグは重要な放送メディアになるだろう。

(ITジャーナリスト・杉山隆二)
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