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2007 02/18 本紙掲載

IT最前線

3D仮想世界に日本語版

 米リンデンラボ社がネット上で運営する大規模な3D仮想世界「セカンドライフ」の日本語版サービスが近く始まる。
 セカンドライフはネット上に構築された仮想の都市や島で、現実社会のように土地を購入してビルや住宅を建てたり、自分の代わりになるアバター(アニメキャラクター)を使って仮想世界の街並みを歩いたり、イベントに参加するなどの活動をすることができる。
 このようなネット上の仮想空間はこれまでもあるが、セカンドライフは3Dの立体画像で現実社会のような臨場感のある世界を再現、「リンデンドル」というセカンドライフ内で使う通貨までつくり取引に使い、ドルとの換算レートまで設定している。
 すでに米国、欧州、アジア各国から200万人以上が登録し仮想世界を楽しんでいるという。日本語版ではセカンドライフの機能を日本語でも案内するなど、日本人が使いやすくなる。日本語版サービスを前に、セカンドライフ内では日本人専用居住区も設定されレンタル販売が始まっている。
 デジタルハリウッド大学大学院(東京)は、セカンドライフ内でビジネスを検討している企業の技術者などを訓練する講座をスタートさせた。筆者がセカンドライフに興味を持っているのは、企業や大学などが進出し、現実社会のように活動を始めている点だ。
 トヨタ、日産自動車、デル、NBC、ロイターなどの企業が進出、スウェーデン政府も仮想世界に大使館を設置し観光などの情報発信に使う。
 日本語版が始まると日本での人気が高まるだろう。企業や参加者がどういう活動をし、仮想空間を発展させるか、夢は広がる。しかし、現実社会と仮想世界を融合させる大規模な実験の要素があるだけに、健全に発展していくかについては問題点もある。看板だらけの建物が無秩序に増え、仮想をいいことに見苦しいイベントが出てこないか。どのような課題が出てくるか、注視しなければならない。

(ITジャーナリスト・杉山隆二)
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