超ミニのグランドピアノ
本物の6分の1の超ミニのグランドピアノが団塊世代に静かな人気だ。
玩具メーカーのセガトイズ(本社東京)が4月から売り出した「グランドピアニスト」(税込み4万9350円)。年間販売目標は10万台だが、1万台が売れた。
東京・銀座の玩具専門店でときどき見るが非常によくできている。自動演奏のピアノと同じように鍵盤が動き、音が出る。幅25センチ高さ18センチ奥行き33センチ、重さ3.6キロで、鍵盤は幅が4ミリでマッチの軸のようだ。だが、鍵盤をたたくときれいな音が出る。
形はヤマハのグランドピアノを忠実に縮小、鍵盤の数も本物と同じ88個。ピアノ特有の重厚な光沢のある黒い本体は金型を徹底的に磨き上げ、プラスチックで実現させた。自動演奏ピアノで使っているのと同じような音源を使い、鍵盤と音が連動する。ピアニストが鍵盤をたたきピアノ協奏曲の演奏ができる。
本体に100曲が組み込まれている。楽譜を置く台をずらすと小さな液晶画面が出た。演奏する曲を選択しボタンを押すとリビングや書斎は演奏会場に変わる。
クラシック、ジャズ、邦楽、洋楽、映画音楽と広範囲な曲を内蔵。専用カートリッジで曲を追加できる。
「買われているのは圧倒的に団塊世代の男性と女性です」と広報担当の坂上美菜子さん。20−30代の女性向けに真っ白なピアノを10月から投入する。
玩具メーカーでどうしてこのような商品が出てきたのか聞いてみた。「会議で提案があり全員賛成で決めました」と坂上さん。会議はファミリーエンターテイメント事業部の企画・戦略を検討する会議で、ネコ型ロボットなどユニークな商品を生み出している。
デパート、玩具専門店、家電量販店のほか、ネットショップでも売っている。専用サイトを開設、購入者の会員にメールマガジンも始める。購入者とのコミュニケーション。玩具メーカーを超える発想だ。





















