鹿児島市小川町にある菊屋陶器店は、2階屋上まで伸びるブーゲンビレアがシンボルになっている。ちょうどいま、花盛り。赤が目にしみる。ところで、菊にブーゲンビレアとは−。ちょっと気にかかる。
経営者の菊川健太郎さん(69)勝子さん(67)夫妻によると、屋号は菊川の菊から採った。「菊川屋では読みにくいでしょ」と勝子さんは笑う。
ブーゲンビレアは、8年前に客から譲り受けた長さ約12センチの枝を直径27センチの鉢に植えたもの。「客が友人にあげようと家を訪ねたら留守。で、うちに持ってこられた。3年で屋上まで伸びました」。勝子さんはこう説明する。
ほかと違って花の色が鮮やかで明るいため欲しがる人が多い。夫妻は地域を真っ赤にしたいと、花が終わった後に屋上の枝先を切っては鉢で育て、これまでに100鉢以上を配った。
“母木”には、水やりと骨粉入りの配合肥料を欠かさない。健太郎さんは「佐賀の土と日当たりの良さもいいのでは」と話す。
毎年、翌年の予約をとって鉢を育てていたが、勝子さんが足を患った2年間だけは、なぜかどの鉢も芽が出なかったという。日本むかし話みたいだ。 |
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