鹿児島市東開町の海沿いの道を走っていて、鹿児島湾を向いて立つ変わった銅像がある事業所に出くわした。銅像はステンレスの台座と屋根で守られている。高さ3メートルくらいか。
産業廃棄物処理業「有田産業」の工場。社長の有田セツコさん(69)によると、夫静夫さん(昨年11月死去)の両親、静也さんとフミさんの像という。
静夫さんは、戦地から帰り商売をしたが失敗。1961(昭和36)年にバキュームカー1台と従業員1人で清掃業を始め、車40台を抱えるまで会社を発展させた。銅像は苦労をかけた両親に感謝して静夫さんが4年前に建てた。
師範学校出身の静夫さんは研究者肌で、「思い立ったらすぐやる人」だった。銅像の文字、デザインはすべて自作。
糸車を回しながら教員の夫を助け、子供5人を育てた母への思いが特に強かったらしくて、「母の金言」「母のしつけ」などが書き連ねてある。「言われたこちゃ、いっき、へっちせんか」「そげなこっどんで、やっすいもんか」…。
静夫さんは、「おっかはん、あいがとごわした。げんきで、ゆやっちょっど。安心して下さい」と添えている。
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