鹿児島市下伊敷1丁目に「はかたそば」という名のそば屋がある。博多出身の人がやっているのかな、博多仕込みのそばなのかな、と思っていた。ところがどっこい、全然違った。
店主、墓田(はかた)修さん(57)の名字に由来する。墓田とはまた珍しい名前。富山県出身だが「富山にも小矢部市に住む長兄一家のほかは富山市内に1軒あるくらい」と墓田さんは話す。それも親せきらしい。
鹿児島市内のそば屋で修業した後、1984(昭和59)年10月に店を開いた。前いた店の名前をもらおうと思ったが、もらえなかったため、あっさりと自分の名字を使った。
さすがに漢字を使うわけにいかず、平仮名にした。おかげで子供たちが「はかたそば」と呼びながら通るくらい近所の人たちに親しまれている。
福岡出身の人が「福岡の人でしょ?」と言って入ってきたことが何度かある。そのつど説明すると、墓の「はか」と知り一様にびっくりするという。福岡から取材依頼もあったが「断った」。
珍しい名字について墓田さんは「イヤと思ったことはありません。だって、ゴミや御手洗という名前もあるわけですから」。
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