鹿児島市城山町の県歴史資料センター黎明館を訪ねたら、正面入り口右手にある池の水がない。「池に入らないでください」と書かれた看板が、なんだかむなしい。あの水はどこへ行ったのか。
同館総務課の岩川文夫さん(58)によると、特別清掃のため15日に池の水を抜いた。池の中に付着したアオノリを落とし、池をきれいにするのが目的。特別清掃は3カ月ごとに年4回行っている。ちょうどその時期にあたったようだ。
池は黎明館の建物と一緒に1983(昭和58)年に完成した。740立方メートルあり、深さは80センチ。もともと景観をつくるためだけの池ではなく、雨水や屋根の水、空調の排水をためる貯水槽と防火水槽の役目も持つ。
たまる水には空調の水質検査で使う薬品や水道の塩素などが混入する。このため池で動物は飼えない。そういえば魚1匹泳いでいなかった気がする。
水を抜いた池は、ノリが付かないよう乾燥させてからまた水をためる。いっぱいたまるのに1週間ほどかかる。池の中に突き出た六角形の望閣堂からながめる水面は定評がある。「もうしばらくお待ちください」と岩川さん。
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