日置市伊集院町清藤の県道沿いにある肥後ステンレス工業の入り口に、ステンレス製のオブジェが飾ってある。よく見ると、かぶとみたい。前を車で通りかかり、「何だろう」と視線を向ける人も少なくない。
作ったのは、同社社長の肥後政勝さん(63)。県道が妙円寺参りのルートであることから、参加者らに見てもらおうと7年くらい前に置いた。
ステンレスの板を円すい状に加工してかぶととし、胴体部には使い古しの電気温水器を用いた。目口の穴を空け、とがった鼻を付けた。かぶとには会社のマークもあしらった。
隣には同社が作っている墓用の花立ても置き、PRもねらう。もともと肥後さんは芸術に親しみ、県美展や南日美展で入選したこともある。かぶともその延長線上にあるようだ。
同社は主に、業務用の流し台など厨房用品を製作している。10代から大阪で修業、この道50年近くになる肥後さん。「製品を出荷するときは嫁に出すような気持ち。客には嫁をもらったつもりで使ってほしい」と願う。
全国的に金属の盗難が相次いでいるが、「私の顔を見たら寄りつかないはず」と肥後さん。
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