「5時まで待ってたよ。先に行くね。太郎」。こんな言葉がチョークで書かれた伝言板。昔は駅などに必ずといっていいくらいあったものだが、いつの間にか見かけなくなった。
あの伝言板はどこへ行ったんだろう、と思っていたら、ありました、ありました。鹿児島市堀江町、山形屋駐車場の待合室に。
縦60センチ、横90センチの黒板。ちゃんとチョークとラーフル、いや黒板消しが付いている。何だかうれしくなりました。
でも、実際に使われているのだろうか。現に黒板には何にも書かれていない。「土日などお客さんが多いときに、たまに書いてあります。待ち合わせ場所ですから。あとは子供の落書きが時々」と話すのは、ここに勤めて18年余りになる中村佐智子さん(50)。
この駐車場がオープンしたのは1984(昭和59)年6月。伝言板は当時からあり、初めはよく使われていた。その後、携帯電話が普及するにつれてめっきり使われなくなった。
年間60万台、1日平均1600台の車が出入りするというのに、見向きされなくなった伝言板。「それでも撤去の声はない」(中村さん)のは、旧人類にとってありがたい。
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