街を歩いていて、あちこちにたくさんあればいいのに、と思うのは誰でも入れる清潔なトイレだ。
鹿児島市電の笹貫電停で電車を降りて東谷山1丁目の商店街を歩いていたら、軒先に「ご自由にご利用下さい」と書き添えたトイレマークが下げてある建物に出くわした。かねて望んでいた“理想トイレ”ではないか。うれしくなって、そのまま即、取材した。
トイレマークを下げたのは、建物のオーナーで1階に店を構える「お茶の小松原園」。店主夫人の坂口文枝さん(63)によると、店をビル1階の入り口から奥へ移した4月に、共同トイレを和式から洋式の温水洗浄便座に改造。一般にも開放した。
「買い物をしなくてもどうぞと、ボランティアも兼ねてこうしました」と坂口さん。電停と住宅街を結ぶ位置にあるため、通行人が利用、「助かったー」と言われることもある。学生や高齢者が目立つらしい。
1階に3軒ある店の開店時の午前9時から閉店時の午後9時ごろまでトイレを開放している。
お茶の小売りは、ペットボトルに押されて厳しい環境。それでも客のためになればの心遣い。こんなトイレが増えればいい。
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