鹿児島市住吉町の倉庫街に、何やら紋の入った石うすのような円盤が立ててある。何だろうと思って近づくと、1996年に建てられた鹿児島共同倉庫の設立70年記念碑だった。
碑文によると、1894(明治27)年に第百四十七国立銀行が旧沖縄銀行から住吉町の土地を購入して倉庫業を開業した。1925(大正14)年に鹿児島共同倉庫が設立されて、第百四十七銀行から倉庫業を譲り受けた。
円盤は当時の社章。よく見ると「共同」の文字が入る。会社設立当時の石倉にレリーフとして使われた。直径が1.2メートル余り、厚さが0.3メートル余りある。
現在、同社は倉庫のほかサイロ、トランクルーム、ペーパーリサイクルセンターを経営する。預かる物は時代を映す。「個人情報の保護やセキュリティーに気を使う会社や役所からの依頼が増えている。リスクを分散する意味もあるんでしょう。その意味でこの仕事は時代の流れに合っているのかもしれません」。こう話すのは専務取締役の別府洋さん(62)。
ところでレトロな石倉には何が入っているのか。のり、かつお節など食料品や米、麦、豆など穀類が中心という。
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