たまには市外へ足を延ばそうと日置市日吉町の山すそを車で走っていて、「田麦商店前」という名のバス停に、「マチカド?」を感じた。上手に諏訪神社が鎮座、下手に諏訪川が流れるのどかな場所。周りに畑はあっても、すわ、商店らしきものが見当たらないのである。直感的にネタになると思った次第。
近くの人に話を聞こうと思うが、人家がまばらで、その人家にも人の気配がない。少し車で移動して、西方にあるバス停「小正酒店前」の、その店にお邪魔する。優しい笑顔で現れた婦人が「あそこは以前、田麦商店という店があったんですよ」と教えてくれた。
それにしても、個人商店の名前がバス停名になっているところが、何ともいい感じ。田麦商店前に引き返して、ついでに鳥居をくぐり、諏訪神社の33段の石段を上ってみた。振り返ると明るい日差しを浴びた田畑が広がり、心癒やされる。日置市日吉支所総務係の荻田正利さんによると、これらのバス停を巡るのは「ふれあいバス」。鹿児島交通が2コースに朝昼夕計3便ずつ運行している。
田麦商店の建物は、実は残っているという。バス停から角を曲がった先。だが廃屋になっていた。
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