先日テレビで自分の顔の不具合に悩む女性が整形で美しく変身するもようを見た。彼女は幼いころから自分の容姿の醜さに悩み、大人になってからも周囲に悪質ないじめをされてそれは悲しそうに泣いていた。そして数人の美容エキスパートによって美しく変身するのである。変身後の彼女はもう別人! 人工骨で鼻を高くし、まぶたを切って瞳を大きくするだけでなく、ほおに注射して奥の脂肪を溶かし、ほっぺたをキュッと逆三角に引き締めるという最新の美容技術には恐れ入った。
「辛島サンて実際にお会いすると小さいんですねぇ」とよく言われる。そうなのだ、横に約1.2倍広がるテレビは丸顔の私の宿敵なのだ。整形で顔も体もスリムになって喜ぶ女性に私は思わず「ズルイッ!」と画面に叫んでいた。ずるいぞずるいぞ、手術なんかで簡単にキレイになるなんて! さぁかかった費用ハウマッチ? 総額約400…ううむ、微妙な値段(笑)。人生環境を変えるなら、マンション買うよりか安い。しかしマンションは飽きたら売れるが顔は住み替えられない。いや金額的には整形は『新築』ではなく、生まれ育った顔(家)の『リフォーム』費用の感覚、と言うと意地悪だろうか。
ところで、先日知り合った男性は偶然同じ付属中学の先輩だった。彼は実は後頭部にハゲがあり、当時長髪が許されていたのがラ・サール以外唯一付属中だったのでそこを受験したら、補欠だった。朗報を待ったが連絡がないので泣く泣く坊主にし、床屋から家に帰ると欠員が出ましたと入学許可通知が届いていた。一足違いで坊主頭になった彼はそれでも付属中に入学したが、そこの校歌の♪あ〜あ、栄えあり付属中〜という歌詞をみんなに♪あ〜あ、ハゲあり…と歌われさんざんからかわれたもんだ、…という回想話に居酒屋で大笑いしたのだった。
美容整形とカツラは今や大市場、軽んじるつもりは全くない。そのことで自信を取り戻せるのなら決して高い金額とも思わない。その人のテレビに映る勇気は相当のもので、また技術の進歩は、私などの知り得ぬ大きな悩みを抱えている人々に、幸せをもたらしているのだろう。
私にとって大切なのは人生においてただひとつ。『その痛みをいくつ笑顔に変えられるか?』。もし彼氏が「オレ実はさ、ハゲてるの!」ってカツラを取り、私が間髪入れずスリッパを取り出しパカーンとたたけるような、そんな文字通りピカイチの最強カップルになれたらいいな。


















