原稿の最終確認をしていて別紙に今日の「夕方までにお戻しください」と記してあるのに今気付いた、ヤバイ! うむ〜、『夕方』とは何時のことだろう? 出版社なので通常の5時ではないはず。今は6時5分前。マネジャーは別件で連絡とれない環境にあり、取り急ぎ部署に直接電話した。
「辛島と申しますが、お世話になっています」「(無言)」。「○○さん、お願いします」「今取材で外出中です」。「何時ごろお帰りになりますか?」「わかりません」。「○×の件で、急ぎなんですが携帯番号などわかりませんか?」「そういうことは教えられないんですけど」。いや〜久々に無表情&失礼で、このうえなく感じ悪い女性の応対だ。これ以上話すとこちらが病気になりそうだったので早々に電話を切り、今のはOLをテーマにしたTVドラマを見たのだと笑ってみたら、気が軽くなった。
彼女はどんな人なんだろう? 雑誌や原稿に埋もれた殺伐とした社内風景が目に浮かぶ。声といっしょで終始ブスッと生意気な態度で働いているんだろうか? 絶対モテないタイプだろう、いやいや期待に反し顔はけっこうカワイくて、でも電車の中で平気でマスカラ塗ったりする下品な性格に違いないのだ! と思いきや会ってみると実は素朴ないい子だったという話もあるし、もしかして失恋した翌日だったとか、体調が悪かったとか…、さんざん想像を膨らませた後で、同じ会社に勤める男友達の言葉を思い出した。
「うちのデスクってほんとに感じ悪いんだよ…」。なんだ、わかってるんなら同僚なんだし注意してやればいいじゃないか!? どんな女性だって自分が「感じ悪い」と思われているとしたら、すごく落ち込むし、すぐに直したいと思うはずなのに。
でも目に見えないこと、特に性格を注意するのはとても難しい。意外なことにそれは喫煙者への対応の難しさとよく似ている。愛煙家の目の前で「私の前で吸わないで、ノドが痛くなるの」とはなかなか言えない。その人のことは大好きなのに、喫煙ルームを避けるように歩くのがいつしか習慣化している。その積み重ねが愛煙家の人との縁遠さになったら悲しいなと思いつつ、「感じ悪い」というモヤモヤ見えないよどんだ空気もそんなふうに孤立の道をたどるのだろうか。
原稿は結局FAXで送ることにした。ガーッピ〜ッと受信の音を聞きながら、うちのマネジャーや世の中の人は、いつもこんなケムにまくような「感じワル〜ッ」にさらされながら働いているのだなぁと思ったら、みんな大変だなぁ、エライなぁと思った。まこて、おつかれさま(笑)。


















