「ベートーベンの『田園』を聴いて育った焼酎」と聞けば、ピンとくる人もいるだろう。原酒の入った樫樽(かしだる)にトランスデューサー(音楽振動変換装置)を取り付け、クラシック音楽の振動で熟成する本格焼酎が『田苑』だ。2005(平成17)年には熊本国税局酒類鑑評会で優等賞を代表受賞した。
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| ▲焼酎資料館では貴重な品々を展示 |
田苑酒造は山間の田園風景が広がる薩摩川内市樋脇町にある。工場には、230年前に建てられた酒蔵を利用した焼酎資料館も併設。社内で「焼酎博士」と呼ばれる特別顧問の塚田定清さんに案内されて工場を見学した。まずは、10分程度にまとめられた田苑酒造の紹介ビデオを見て、工場内へ。
トランスデューサーを取り付けたタンクの前で、塚田さんは「工場内のBGMにクラシックを流し始めたら、あるとき、酵母の発酵が早くなったと報告され、そんな話があるものかと驚きましたね」と、独自の熟成法のきっかけを語る。
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| ▲サロンコンサートはメセナアワード2005(企業や企業財団による優れた芸術文化支援活動を顕彰)で地域文化賞を受賞 |
見学後は、隣接する資料館で焼酎の歴史や技術を学ぶ。資料館で年2回開かれる「田苑酒造サロンコンサート」には、地元の人や音楽好きの人が集まる。
ひと通り案内を終えた塚田さんに「皆さんに味比べをしてもらっています」と試飲コーナーで焼酎を注いでもらった。味の特徴を聞いたり、こちらも感想を述べたり。そんなやり取りができるのも、ここならではの楽しみだ。
(「てぃーたいむ」2006年5月号掲載)
info
所在地
薩摩川内市樋脇町塔之原11356の1
電話
0996(38)0345
工場見学あり/9時−16時
休/年末年始・お盆休み
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