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父と娘の焼酎にかける思いは熱い▼
父と娘の焼酎にかける思いは熱い
 
(4) 軸屋酒造
 黒塗りの板壁が風格を感じさせる焼酎蔵の前に立つと、名峰紫尾山が目に飛び込んでくる。その紫尾山を冠した本格焼酎『紫尾の露』の蔵元・軸屋酒造は、さつま町から出水へ向かう国道328号から少し西に入った田園の中にある。

父娘の情熱 手間ひまに
2004年完成の権之助●蔵。内部を見学できる
▲2004年完成の権之助●蔵。内部を見学できる

 同酒造の歴史は古く、1910(明治43)年、創業者の軸屋権之助が仕込みにかめを使い、石蔵に貯蔵したことに始まる。人手と手間をかけた当時の味を求めて、2004年6月、権之助●(かめ)蔵が完成した。

 同蔵は見学蔵になっていて、1階には貯蔵中のかめつぼ、2階には仕込みかめと蒸留器、3階には麹(こうじ)をつくる三角棚があり、焼酎造りの工程が分かる仕掛けになっている。試飲室もあり、木造の蔵にいるだけで落ち着いた気分になれる。

かめつぼで、じっくり熟成する
▲かめつぼで、じっくり熟成する
 軸屋権之助から数えて3代目にあたる軸屋新太郎さんが杜氏(とうじ)として焼酎造り全般を仕切り、長女の麻衣子さんが4代目として修行中である。麻衣子さんは「ボタン一つでできる焼酎でなく、権之助のように手間ひまかけて、皆さんに長く飲んでもらえる焼酎を造りたいんです」と語る。

 2005年、麻衣子さんと若い蔵人で造り上げた美酔焼酎『凛(りん)』は6000本を出荷し、愛飲家の高い評価を得た。数少ない女性杜氏が生み出す焼酎に期待が高まる。

 ●は「甕」(雍の下に瓦)
(「てぃーたいむ」2006年6月号掲載)


info
所在地
薩摩郡さつま町平川1427
電話
 0996(54)2507

工場見学あり/9時−17時
年中無休
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