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トンネル跡の蔵には、和がめが整然と並ぶ▼
トンネル跡の蔵には、和がめが整然と並ぶ
屋久島の自然に溶け込む伝承蔵
▲屋久島の自然に溶け込む伝承蔵
 
(5) 本坊酒造 屋久島伝承蔵
 太古の息遣いが伝わってくる世界遺産の島・屋久島の原生林。山に降った雨は緑の中を走り、豊かな海へと注ぐ。 屋久島の東部・安房にある本坊酒造屋久島伝承蔵で焼酎造りが始まったのは、1960(昭和35)年。当時は現地のサツマイモだけを原料に、ほとんどが島内消費であったが、現在の主力商品『太古 屋久の島』などは島外での人気が高いという。

「太古の揺りかご」で寝かす
清潔な蔵で仕込む
▲清潔な蔵で仕込む

 白と黒のコントラストが美しい伝承蔵に昔ながらの麹室(こうじむろ)があり、仕込み場には和がめが並ぶ。蔵全体が整然として清潔だ。「うちの杜氏(とうじ)は衛生管理にうるさいんです。手を洗う、身なりを整えるは当たり前です。雑菌が入るのを予防するために、蔵子は納豆・みかん・漬物を食べてはいけないという決まりです」と4月から工場長となった土屋伸寿さん。

 土屋さんにぜひにと案内され、車で10分ほど山を登った所にある太忠岳蔵置き場に行った。天柱石で有名な太忠岳の山すそに、かつて水力発電所建設用として掘られたトンネルが焼酎の貯蔵庫となっているのだ。

 150メートルほどの薄暗いトンネルに大きな貯蔵がめが70基ほど並ぶさまは、まさに屋久島の太古の揺りかごで育つ焼酎といったところである。
(「てぃーたいむ」2006年7月号掲載)

info
所在地
熊毛郡屋久町安房2384

電話
 0997(46)2511

工場見学あり/9時−17時(要予約)

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