元和元年といえば西暦にすると1615年、相良家は熊本の人吉から鹿児島城下に移り住んだ。そして、約100年後の1730(享保15)年、相良仲右衛門が焼酎造りを始めたという。現在、鹿児島市柳町にある蔵の近くには焼酎の命ともいえる麹菌(こうじきん)の老舗(しにせ)「麹の館」もある。
仲右衛門から数えて9代目にあたる現社長・相良栄二さんは当年81歳。鹿児島酒造組合の理事長も務める。博識で柔和、ユーモラスな語り口で「薩摩の歴史と文化の中で育ったサツマイモを使わせていただくのだから、いい焼酎を造るのが、ご恩返しごあんさあ」「生産量が少ないものだから、うちの焼酎は幻どころか、幻の幻なんて言われるんです」と笑う。
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| ▲社長を務める9代目相良栄二さん |
原料のサツマイモは、コガネセンガン、ベニサツマ、クリコガネ、安納芋など。サツマイモの良しあしが味に大きく影響するから、ひとつひとつ丁寧に選別し、大きなイモは割るなど手間を惜しまない。麹づくりからラベル張りまで、ほとんど手作業のため、1日の生産量は一升瓶で1000本がやっととのこと。
鹿児島市内にある蔵元の中でも、300年近い歴史を誇る相良酒造は、由緒ある土地に根を下ろし、土地の水を使って焼酎造りを続けている。「感謝の気持ちを忘れず、お客さまから望まれる焼酎を造っていきたいですね」
(「てぃーたいむ」2006年8月号掲載)
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所在地
鹿児島市柳町5の6
電話 099(222)0534
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