かつては日本一の産金量を誇っていた串木野金山の坑道跡で、焼酎を造っている蔵がある。2005年春にスタートした薩摩金山蔵。敷地はこんもりとした緑に囲まれ、蔵は地底にある。
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| ▲トロッコで暗い坑道を下って蔵へ |
トロッコに乗って地底の蔵へ向かうと8分ほどで、世界初の坑道内に設けられた焼酎蔵に到着。坑道はひんやりとして、岩盤から水滴が垂れている所もある。蔵の中には入れないが、随所にのぞき窓があって仕込み場などを見学できる。
ここでは、3人の女性杜氏(とうじ)が全工程をこなす。明治末にできた黄金麹(こうじ)という種麹、昔ながらのもろぶたを使った手作業で製麹(せいきく)を行う。
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| ▲女性杜氏ならではの気配りが生きる |
仕込みは、米麹とサツマイモ、水、酵母を同時に仕込む“どんぶり仕込み”。外気温に左右されない坑内という好条件を生かした製法だ。蒸留は“カブト釜式蒸留”という古式にこだわる。
こうしてできた焼酎は『熟成と共に福来たり』の名で商品化されており、購入した焼酎は坑道内で最長5年間寝かしておくことができる(別途追加料金で延長も可)。香りも味もやや強めで、どこか野性的な焼酎だ。杜氏の池田徳子さんによると「坑道内で熟成させると、まろやかになります」。
地上には鉱泉水の温浴施設や食事どころ、売店などもあり、ゆったりくつろげる。
(「てぃーたいむ」2006年8月号掲載)
info
所在地
いちき串木野市下名13665
電話 0996(21)2110
工場見学あり/10時−17時(トロッコ料金 大人700円、小人300円)
年中無休
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