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樫樽貯蔵庫「メローコヅルの里」。その中でじっくりと熟成中の焼酎▼
樫樽貯蔵庫「メローコヅルの里」とじっくりと熟成中の焼酎
 
(10)小正醸造 日置蒸溜蔵
 黒を基調にした小正醸造の日置蒸溜蔵は、日置の田畑を見下ろす山のなだらかな斜面に立つ。1883(明治16)年創業の小正醸造は百二十余年の歴史を持つ。

芋水製法にこだわり
周りの自然に映える重厚な日置蒸溜蔵
▲周りの自然に映える重厚な日置蒸溜蔵

 工場の一段高い所にサツマイモの搬入口があり、運び込まれるイモは厳しいチェックを受ける。原料に徹底してこだわる同社では、社員自ら生産者の畑に出向いて植え付けや収穫作業に汗を流すという。

 「原料もですが、製法もご覧ください」と鹿児島営業統括部長の田中晋作さんに案内されたのが蒸留施設。昔ながらの木樽(きだる)蒸留器のやわらかい蒸留を金属製蒸留器で実現しようと、蒸留タンクには蒸気を送り込む管がタコの足のようにつけてある。

五感を頼りに、一樽一樽に精魂込める薗田さん
▲五感を頼りに、一樽一樽に精魂込める薗田さん
 水は、蔵の横にわく「権現さあ」の清水。焼酎『竹山源酔(たけやまげんすい)』には、霧島市溝辺町竹山にわく水を運んできて使う。代表ブランドの黒麹(こうじ)造り『小鶴くろ』には、QRコードが張り付けてあり、消費者は製法や飲み方、サツマイモ生産農家の情報などを携帯電話で得ることができる。

 蔵内の「師魂蔵(しこんぐら)」では昔ながらの手づくりにこだわり、老杜氏(とうじ)・薗田一幸さんが精魂込めて焼酎造りに励んでいる。また、吹上浜近くの樫(かし)樽貯蔵庫「メローコヅルの里」では、蔵人たちが丹精込めて造った焼酎が木樽やかめの中でじっくり眠り、羽ばたく時を待っている。

(「てぃーたいむ」2006年9月号掲載)

info

所在地 
日置市日吉町日置3309

電話 
 099(292)3535


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