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“家業”を支える、娘の仁田尾直美さん(左)、杜氏の森さんをはさんで娘婿の仁田尾暢(のびる)さん(右)。蔵周辺に広がるサツマイモ畑で▼
家業を支える娘の仁田尾直美さん(左)、杜氏の森さんをはさんで娘婿の仁田尾暢(のびる)さん
ほうろう引きのタンクで貯蔵
▲ほうろう引きのタンクで貯蔵
 
(11) 知覧醸造
 薩摩の小京都と称される美しい町並みと、お茶の産地として知られる知覧町。知覧醸造は、国の武家屋敷群のある町の中心部から茶畑、サツマイモ畑を貫く道を、東シナ海に向かって南下した旧二松中学校の跡地にある。

廃校跡地に立つ蔵の工夫
廃校跡地に立つ知覧醸造
▲廃校跡地に立つ知覧醸造

 3代目社長で杜氏(とうじ)も務める森正木さんが「小さな蔵だからできることを大切に、家業として焼酎を造りたい」と言うように、厳選した地元産の新鮮なサツマイモだけを使用し、昔ながらの製法で丹念に仕上げた原酒に、割り水は「高牧の森の水」。原料や醸造に多少コストが掛かっても、「正直な焼酎を造りたい」という森さんのこだわりである。

 メーンブランドである『知覧武家屋敷』をはじめ、ブラジル産のサツマイモ「シモン」で仕込んだ健康焼酎『華螢(はなほたる)のさと』、食用芋の紅系と焼酎芋のコガネセンガン系を掛け合わせた新種「九州130号」を使った『さつまの恵み』など、小さな蔵だからこそ造ることができる個性的な焼酎は、県外での評価も高い。

 また、かつて旧陸軍の特攻基地があった当地ならではの焼酎『ちらんほたる』の売り上げの一部は、平和への願いを込めて特攻英霊顕彰会に寄付されている。

(「てぃーたいむ」2006年10月号掲載)

info
所在地
川辺郡知覧町塩屋24475

電話
 0993(85)3980


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