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  鹿児島の焼酎蔵元めぐりタイトル
築100年ほどの蔵と桑鶴ミヨ子さん
▲築100年ほどの蔵と桑鶴ミヨ子さん
創業当時からのかめつぼで仕込む▼
創業当時からのかめつぼで仕込む
 
(14) 田村合名
 田村は薩摩半島南端の天然の良港・山川港へ続く国道269号沿いに位置する。海沿いのこぢんまりとした蔵には74個のかめつぼが並び、1897(明治30)年の創業時と変わらぬかめつぼ仕込みの芋焼酎がじっくりと熟成を待つ。

かめつぼで恵み生かす
香りを損なう芋のキズを丁寧にカット
▲香りを損なう芋のキズを丁寧にカット

 地元の恵みを生かした酒造りにこだわり、仕込み水は蔵近くの山のわき水、原料芋は地元の農家が栽培したコガネセンガンだけを使う。

 合名会社の代表を務める桑鶴ミヨ子さんは「人の口に入るものだから、おいしい焼酎を大事に造っていきたいんです」と焼酎造りへのこだわりを熱く語る。ミヨ子さんは、初代代表良介さんとその3男で後継者であった夫・成良さんが相次いで亡くなった後、1986(昭和61)年に蔵を引き継いだ。

しっかりとチェックして品質管理
▲しっかりとチェックして品質管理
 きっぷの良さと素早い決断で蔵の職人たちを束ね、就任の翌年、創業時からの定番商品『薩摩乃薫(さつまのかおり)』に加え、黒麹(こうじ)仕込みの『純黒』を発売。さらに2次仕込みまでかめつぼで仕込む、『かめ壺(つぼ)仕込み純黒』『鷲尾(わしお)』と、手づくりの希少品の開発に力を入れてきた。

 近年は県外の需要も多いが、基本的には地元志向の姿勢を崩さない。手間暇かかる焼酎を造りながら、適正な販売価格を守っているのもその表れ。港町の心意気を感じさせる蔵である。

(「てぃーたいむ」2006年11月号掲載)

info

所在地
指宿市山川成川7351の2

電話
 0993(34)0057

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