国分酒造は霧島山系の伏流水からなる川原渓谷のほとりにある。「芋焼酎なのに、なぜ、どこの蔵でも米が使われているんですか?」。今から約10年前、量販店の安売り攻勢に負けないオリジナルブランドを求めて訪ねてきた酒屋さんのひと言が、蔵の運命を変えた。
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| ▲原酒の味と香りで出来を確かめる安田杜氏 |
現在、おおかたの芋焼酎はサツマイモ5に対し1の米麹(こうじ)が使われている。でんぷん含有率が高い米は麹づくりに適しているからだ。
しかし、国分酒造の安田宣久杜氏(とうじ)は前述のひと言にひらめきを得、芋麹の研究に着手した。折しも全国的な麦焼酎ブームで芋焼酎の売れ行きは低迷。芋焼酎の醸造元はどこも独自製法の開発を迫られていた。試行錯誤の末、1998(平成10)年、芋100%から成る本格焼酎『いも麹
芋』を世に送り出した。
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| ▲蔵は緑豊かな田園地帯に立つ |
地元のサツマイモと地下約100メートルからくみあげた水で仕上げた『いも麹 芋』の味わいは「畑の味がする。まるで野菜のよう」と、女性を中心にファンが多い。プレミアム価格で販売されないようにラベルに販売店のスタンプを押し、販売店を明らかにしている。「いつでも、どこでも、だれでも飲めるのが焼酎。高くてはいけないのです」。芋100%の純な芋焼酎を造り続ける会社の「純な思い」である。
(「てぃーたいむ」2007年1月号掲載)
info
所在地
霧島市国分川原1750
電話
0995(47)2361
工場見学あり/要予約
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