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山壁を利用した天然の貯蔵庫
▲山壁を利用した天然の貯蔵庫
貴重な木桶蒸留器。余分なガスが抜けてうまみを増す▼
貴重な木桶蒸留器。余分なガスが抜けてうまみを増す
 
(19)万膳酒造
 霧島山系の山懐、深い森に抱かれるように立つ万膳酒造の蔵「霧島名水・山小舎の蔵」。こぢんまりとした木造の蔵では、麹(こうじ)ぶたを使っての製麹(せいきく)、かめ壺による仕込み、木桶蒸留器による蒸留と、すべて手作業による昔ながらの焼酎造りが営まれ、生産量を年間およそ500石(1石=100升)に限定し、品質にもこだわっている。

霧島の山懐で一滴入魂
「将来は自分の蔵を」と語る青山隆一さん
▲「将来は自分の蔵を」と語る青山隆一さん
 30年近く休止していた蔵を4代目に当たる現社長・万膳利弘さんが1999(平成11)年に再興。現在、黒瀬杜氏の黒瀬一海さんの指揮のもと、こだわりの焼酎を追求し続けている。

 そんな手造り焼酎の味に魅了され、万膳酒造に就職した若き蔵職人・青山隆一さんは、大学院で機械工学を学んだが「日本の職人技は素晴らしい」と、人の技に魅力を感じ、焼酎職人を目指して帰郷、弟子入りを志願、何度も門をたたき、入社して4年がたつ。

霧島山系の裂か水を求めて立地された「山小舎の蔵」
▲霧島山系の裂か水を求めて立地された「山小舎の蔵」
 8月から12月の仕込みの時期職人たちは、ほとんど蔵に泊まりこみ、毎日夜8時と深夜に蔵を見回る。冷え込みの厳しい霧島山中での作業は想像以上に厳しい。

 「自分の造った焼酎を初めて口に含んだ時は自然と涙があふれました。血と汗と涙の結晶です」と青山さん。職人たちの“一滴入魂”の思いが、焼酎1本1本に吹き込まれている。
(「てぃーたいむ」2007年2月号掲載)

info

所在地 
霧島市霧島永水宮迫4535

電話 
 0995(45)0112

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