鹿屋市吾平町の国見山系を背後に広がる田園地帯、姶良川のほとりに立つ小鹿酒造。“山紫水明” のイメージを彷彿(ほうふつ)させる町は、肥沃(ひよく)な土に育まれた農作物や、国見山系原生林の伏流水が豊かである。
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| ▲国見山系伏流水がこんこんとわき出る玉泉寺公園 |
町中心部にある玉泉寺池のわき水を仕込み水に使い、原料のサツマイモは地元の契約農家や、直営農場で栽培している。「清らかな水と新鮮なイモを使えるのが焼酎造りには一番。大隅半島ならではの原料の良さが蔵を支えています」と岩下健一郎専務理事。
1971(昭和46)年、鹿屋税務署管内の小さな造り酒屋4社が集まり、「今は小さくても、いつか大きくなろう」との願いを込め「小鹿」の名でスタート。以来、地元の人に愛飲されてきた代表銘柄『小鹿』は、何杯飲んでも飽きのこない味わいと評価を得ているほか、その日の朝に収穫したイモと、香りを出す白麹(こうじ)、うまみを醸し出す黒麹をブレンドして仕込む季節限定『美(うま)し里』など、こだわりの焼酎を造っている。
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| ▲アルコール度数を計測する酒精計 |
「焼酎造りにかかせない水、イモ、麹…すべて自然の恵みです。人間は自然の力を借りて造っているだけ。経験や勘は、自然の声をきちんと聞くことができるかだと思います。ここで暮らしているとそう実感します」と水上真一企画研究室チーフは語る。大自然と向きあう人々の素朴でまじめな気持ちが、この蔵の持ち味である。
(「てぃーたいむ」2007年4月号掲載)
info
所在地
鹿屋市吾平町上名7312
電話
0994(58)7171
工場見学あり/10時−15時(要予約)
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