奄美群島(奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島)でしか製造が認められていない黒糖焼酎。酒税法では、ラム酒の原料であるサトウキビの搾り汁や糖蜜を使った焼酎造りは禁止されているが、米国統治から日本に復帰した昭和28年、米麹(こうじ)の使用を条件に奄美群島に限り特例として認められた。
昔ながらのかめ壺仕込みで黒糖焼酎を造る富田酒造場は、奄美市名瀬の繁華街近くにある。創業は1951(昭和26)年。黒糖焼酎で初めて黒麹を使うなど、常に新しい焼酎造りを探求し続けてきた。
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| ▲繁華街の近くに立つ蔵 |
黒糖、国産のうるち米、原生林「金生原」が源流の水、黒麹を原料に、1次・2次仕込みとも創業当時からの40個のかめ壺(つぼ)で仕込む。代表銘柄『龍宮』のほか、『らんかん』『まーらん舟』など、年間約650石(1石=100升)を生産している。
「おいしい黒糖焼酎を造るため、こだわりを持って正面から向き合いたい」と話す杜氏も兼ねる富田恭弘専務の一番のこだわりはかめ壺仕込み。かめ壺仕込みの難点は、同じ原料を使っても壺によって味が違うこと。かめ壺製法で味を一定させるには、職人の経験や技術だけでなく、手間も必要だ。
「人と同じようにかめ壺にも個性がある。個性を尊重することで、奥行きのある焼酎ができると思います」と富田専務。蔵では若い蔵子たちがベテランの教えを乞いながら、真剣なまなざしで焼酎造りに取り組んでいた。
(「てぃーたいむ」2007年5月号掲載)
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所在地
奄美市名瀬入舟町7の8
電話
0997(52)0043
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