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かめ壺の中で熟成の時を刻む原酒▼
かめ壺の中で熟成の時を刻む原酒
太平洋からの潮風が吹く地に建つ安納工場
▲太平洋からの潮風が吹く地に建つ安納工場
 
(27) 高崎酒造
 周りをイモ畑に囲まれた高崎(たかさき)酒造。眼前には黒潮洗う太平洋が広がる。1903(明治36)年創業。西之表港近くで製造を続けていたが、22年前、現在の安納地区に移転した。

種子島産芋と水にこだわる

 「ここに焼酎造りに適した水があったからです」と高崎吉弘専務。仕込み水や原酒の割り水には、地下162メートルの岩盤から湧出(ゆうしゅつ)する弱アルカリ性の軟水を使う。「できるだけ新鮮な原料を」とのこだわりから、イモは、安納地区を中心に地元で栽培されたものだけを使用。掘りたてを翌日までに洗い、イモの選別(イモ切り)作業をして、蒸し、仕込んでいく。

イモの選別(イモ切り)を丁寧に行う
▲イモの選別(イモ切り)を丁寧に行う
 代表銘柄『しま甘露』の原料イモは、コガネセンガンとシロユタカ。まろやかな香りとふくよかな味わいが特徴だ。このほか、糖度の高い安納イモを使った『しま茜(あかね)』、種子島紫が原料の『しまむらさき』、減圧蒸留でサラッとした口当たりの『碧(あお)の手紙』などを造っている。2006年10月に売り出した黒麹(こうじ)仕込みの『黒甘露』は、「『しま甘露』の甘みを残しながらコクとキレが加わっています」(高崎専務)という。

 黒く塗った二重壁の木造蔵に案内してもらうと、扉を開けた途端、甘い香りが漂う。 土に埋められたかめ壺(つぼ)の中には、5−20年の時を経た原酒が眠っていた。高崎専務は「熟成することで酒質が丸くなります。記念の時などにスポット的に出していきたい」と語る。
(「てぃーたいむ」2007年6月号掲載)

info
所在地
西之表市安納字苗代岡1861の2

電話
 0997(25)0707

工場見学あり/9時−17時(要予約)

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