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▲釜(かま)に黒糖を入れて溶かす
溶かした黒糖は2回に分けて仕込む▼
(28) 天川酒造
1トン前後の牛が巨体をぶつけ合う闘牛で知られる徳之島。黒糖焼酎に欠かせない黒糖の主原料であるサトウキビの栽培面積・生産量・製糖量とも県内一の島では、いたるところにサトウキビ畑が見られる。
▲焼酎造りに情熱を注ぐ乾さん
島にある5つの蔵(天川<あまかわ>酒造、亀澤酒造場、高岡醸造、中村酒造、松永酒造場)は1965(昭和40)年、共同瓶詰め会社である奄美酒類株式会社を設立。代表銘柄『奄美』をはじめ、『煌(きらめき)の島・奄美』など年間約1万石(1石=100升)を出荷している。
蔵元の一つ「天川酒造」は、48(昭和23)年の創業。蔵では、米による1次仕込みの後、黒糖を使った2次仕込みを2回に分けて行う。杜氏の福地初弘さんは「分けて仕込むことで、黒糖本来の味を十分に引き出せ、まろやかな味に仕上がる」と語る。常に五感を働かせて焼酎造りに励む蔵子たち。蔵によって味の違いが出ないように、全蔵でほぼ毎日品質をチェックしている。
▲2008年で創業60周年を迎える天川酒造
乾眞一郎代表取締役は、「島民の疲れた体を癒やし、好まれる焼酎造りがモットー」と話す。島では昔からソテツや椎の実などの雑穀を使った焼酎造りまで行われ、祝い事や祭りの振る舞い酒として焼酎は島民の生活に欠かせないものだった。
「人々の生活の中にある焼酎こそが、本来の焼酎だと思います」。乾さんの言葉に、人と自然をこよなく愛する島人(しまんちゅ)の姿を知ることができた。
(「てぃーたいむ」2007年6月号掲載)
info
所在地
大島郡徳之島町花徳789
電話
0997(84)1221
0997(82)0254(奄美酒類)
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