鹿児島市南部の七ツ島にさつま無双の工場はある。1966(昭和41)年、芋焼酎の知名度を全国的に高めようと、鹿児島県酒造協同組合傘下の四十数社が技術を結集して、「さつま無双」を世に出したのが同社の始まりだ。
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| ▲焼酎の味と香りを十分に引き出す木桶蒸留器 |
「さつま無双」は「さつまに双(ふた)つと無い焼酎」という意味。鳥羽伏見の戦いで掲げられた“錦の御旗”をデザインした赤ラベルには、全国制覇への願いが込められているかのようだ。
各蔵元から集まる焼酎の持ち味をうまくブレンドすることよってマイルドな味わいに仕上げ、県外で根強かった芋焼酎への抵抗感を払拭(ふっしょく)してきた。すべての銘柄の割り水に鹿児島市下田町の七窪伏流水(ふくりゅうすい)を使うなど、水にもこだわっている
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| ▲貯蔵用のかめ壺が並ぶ |
2004(平成16)年には関連会社の三和酒造が同地に移転。熟練の大工の手による工場「無双蔵」が完成した。ここではかめ壺(つぼ)仕込み、木桶(きおけ)蒸留という昔ながらの製法による「かめつぼ仕込み」を造っていて、工程を見学できる。
併設の売店では前述の製法に加え、かめ壺で熟成させた『天無双』(原料芋の品種別に3種)、蒸留の過程で最初に垂れてくる初垂(はなたれ)れと呼ばれる44度の原酒『一縷(いちる)』などの限定品も販売している。地元の音楽愛好家が作った歌「定年」を収めたCD付きの焼酎セット『定年』は、定年退職を迎える人への贈り物として人気を集めている。
(「てぃーたいむ」2007年9月号掲載)
info
所在地
鹿児島市七ツ島1の1の17
電話 099(261)8555
工場見学あり/9時−17時(年中無休)
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