指宿市街地から開聞岳へ向かう国道226号沿いの丘の上に立つ白露酒造。秀峰開聞岳を仰ぎ、眼下には豊かな農作物をはぐくむ山川の大地が広がっている。「眺めの良さも自慢ですが、良質なサツマイモの産地であり、水も良いことがこの地を選んだ理由」と工場長の帖佐公夫さんは語る。新鮮なコガネセンガンと開聞山麓水系から湧き出る水で仕込み、さらにじっくり寝かせるのがこの蔵の特徴。代表銘柄の『白露 白麹』『白露 黒麹』は最低でも1年は貯蔵し、慎重なテイスティングをクリアしたものだけが蔵出しされる。
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| ▲白露酒造人気のラインアップ |
「ブランデー、ウオツカ、テキーラなど世界の蒸留酒は長期貯蔵によって価値が上がります。焼酎も貯蔵によってまろやかになり、うまみが増すのは当然」と帖佐さん。営業面では非効率的だが、まろやかさを付加する造りにこだわっている。『麻友子』シリーズは、減圧蒸留によって香りの洗練を追求。イモの皮を厚くむいて仕込んだ吟醸タイプの「匠の華」は、繊細な味わいとフルーティーな香りが自慢だ。しゃれたデザインのボトルは贈答用としても人気が高い。
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| ▲『匠の華』のラベルは1枚1枚手張りする |
海外輸出量も年々増加し、薩摩の本格焼酎は世界のブランドとして羽ばたこうとしている。「地域認証というブランドに甘えず、世界のどこの蒸留酒にも負けない焼酎を追求したい」と気を引き締める職人たち。おいしい焼酎の基本は、何といっても「良質なサツマイモ」。そのためには農家に頼りっ放しではなく、自分たちも農業を知る必要があると、農家との交流にも努めている。
(「てぃーたいむ」2007年11月号掲載)
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所在地
指宿市山川大山987
電話
0993(35)2000
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