霧島市国分から垂水市方面へ向かう国道220号沿いに黄金酒造はある。縄文の集落が栄えた上野原台地を背に、目の前に錦江湾と桜島が広がる雄大な景観に恵まれた蔵だ。1949(昭和24)年に創業し、97(平成9)年現社名に変更。独自の手法を用いた個性的な焼酎を生み出している。
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| ▲毎秋限定生産の『蘭・初留取り』(2001年〜) |
代表的な銘柄は『全芋焼酎・蘭』シリーズ。芋焼酎造りでは一般に米や麦の麹(こうじ)が使われるが、黄金酒造では麹菌を生芋の乾燥チップに植え付けた「芋麹」を開発。製法特許も取得している。2次仕込みに使用する原料にも、蒸し芋を熱風乾燥させたチップを使用。原料はいずれも自社の圃場(ほじょう)などで栽培したコガネセンガンだ。イモを乾燥させることによって、タンニンが少ない体に優しい焼酎になるという。
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| ▲製法特許の「乾燥チップ」 |
芋麹は水分を含むとほぐれにくいため、温度や水分調整などの管理が難しく手間もかかるが、濃厚な香りと味わいを生み出す決め手となる。つぼ仕込み黒酢や地ビールの醸造を手掛けてきたグループ企業の技術力が、独自の焼酎造りに生かされている。
「焼酎は、芋や酵母などによって自然に育(はぐく)まれるものだから、年ごとに味わいが違う。そこがまた醍醐(だいご)味です」と滿園順一工場長。
毎秋発売される一番新酒の原酒『蘭・初留取り』(44度)は、その年の焼酎の特徴をストレートに味わえる。数量限定で希少だが、芋の香りが好きな方にはお薦めの一品だ。
(「てぃーたいむ」2007年12月号掲載)
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所在地
霧島市国分敷根2804
電話
0995(45)0210
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