ラムサール条約(※)にも登録された貴重な自然環境が残る祁答院町の藺牟田池にほど近い緑豊かな田園地帯に、祁答院地区では初めての焼酎蔵「祁答院蒸溜所」が2007(平成19)年秋オープンした。
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| ▲芳醇な味と香りを引き出す木槽 |
「自然に恵まれた素晴らしいこの地で、『故郷の焼酎』を造ろうと思いました。地元の蔵として親しんでいただきたい」と営業本部長の上籠(うえごもり)竜一さん。
訪ねたとき、6人の若い蔵人が新銘柄の仕込みに精を出していた。同蔵では県内初の、もろみ最終発酵過程での木槽仕込みに挑んでいる。木槽はすべて杉材を使用したもの。かめ壺(つぼ)やホウロウのタンクに比べて管理は難しいが、保温性に優れ温度変化が緩やかなため、発酵の過程でもろみからうまみをじっくり引き出し、味や香りに何ともいえない深みを与える。
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| ▲山を掘削した洞窟貯蔵庫「落羽松」 |
「自然のものには、人智の及ばない大きな力があるように感じます」と上籠さん。
蔵の裏山を掘削して造られた貯蔵洞窟は、藺牟田池に生える杉「落羽松(らくうしょう)」にあやかって名付けられた。豊かな自然の中ではぐくまれた新酒は、静かに熟成を重ねている。
(※ラムサール条約=湿原の保全に関する国際条約)
(「てぃーたいむ」2008年1月号掲載)
info
所在地
薩摩川内市祁答院町藺牟田2728番1
電話
0996(31)8115
見学あり/10時−16時半(できれば事前に問い合わせを)
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