さつま町(旧宮之城町)の川内川沿いに立つ小牧醸造は1909(明治42)年、初代・小牧伊勢吉が創業。以来100年近く、壺(つぼ)仕込みによる焼酎造りが継承されてきた。原料は県内産のサツマイモ。仕込みと割り水は地下約100メートルからくみ上げる紫尾山系の伏流水を使っている。銘柄によって麹(こうじ)米の品種、仕込みの配合比率を変えるなど、量産に走らない丁寧な造りを守っている。
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| ▲創業時の姿を残す石造りの工場 |
コガネセンガンを黒麹で仕込んだ代表銘柄『小牧』、紅芋を使った『紅小牧』、創業当時の代表銘柄を黒麹で辛口に仕上げた『轟乃露黒』のほか、地元産のコガネセンガンのみを使った『伊勢吉どん』、麹米に同町産の合鴨米を使った『鴨神楽』、文字通りがんこ者を意味する『一刻者』など、地元にこだわった焼酎造りにも力を入れている。毎年、11月には地元の人を招いて「新酒祭り」を開催。出来たての新酒と従業員手作りの料理でもてなし、交流を深める。
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| ▲石蔵の中で熟成を重ねる
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2006(平成18)年夏、宮之城地区は川内川の氾濫で壊滅的な打撃を受け、製造場、貯蔵場のほとんどが水没したが、「地元の方々と全国のファンの支援で救われました」と小牧一徳専務。おいしい焼酎を造り続けることが何よりの恩返しと精進を続けている。
「酒は主役ではなく、あくまで人と人のコミュニケーションの脇役。おいしいのはもちろんですが、それ以上に楽しく飲める酒であってほしい」と小牧尚徳常務は話す。人のつながりに支えられてきた蔵元ならではの思いなのだろう。
(「てぃーたいむ」2008年1月号掲載)
info
所在地
薩摩郡さつま町時吉12
電話
0996(53)0001
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