付け餌はボイルオキアミで、まき餌はパン粉と生オキアミを混ぜたもの。水深は約50メートルで、海底より12メートルほど上を狙い、置きざおにして待っていた。
午前9時前、さお先が海中に引き込まれた。すぐに持ちざおにしたが、底に向かって何度も引き、「海に持っていかれないようにさおをひざに挟んだ」。あまりの重さにエイかサメだと思ったという。
疲れさせるため、2人がかりでさおを起こしてやり取り。糸が切れないようにゆっくりさおを振り、8分後、海面近くに上げた。「見たこともない大きさのマダイ。タモに入り切れず、2人で船上に上げた。その後も大暴れした」と振り返る。自己記録5キロを大幅に上回る釣果に「さおが長いため、その分しなりが効いて魚の力を逃がし、糸が切れなかった」と勝因を話す。
固いため包丁ではなく手おので切り分け、親せきや友人に配った。「刺し身は脂が乗っておいしかったが、もうマダイは2−3キロ級で十分」と話した。今後、カンパチを狙うという。
鹿児島県水産技術開発センター(指宿市)によると、「マダイで11.5キロはかなり大きい。おそらく生後10年以上たっているのでは」と話す。
県内の釣り情報をホームページや情報誌で紹介するフィッシング・グラフ(加治木町木田)の森本博和代表は、「その場所に居着いている主(ぬし)のような魚と思われる。10キロ級だとハリス10号ぐらいが適当なので、釣り上げたのはお見事。さおがしなって魚を疲れさせたことがよかったのだろう」と話した。













