マゴチを釣ったのは9月24日。貴久君と午前5時に到着し、白灯台近くで同6時すぎから開始。天候は晴れのべたなぎ。水深は4−5メートル。
チヌ狙いの全層釣法で、付け餌は大粒の生オキアミ。小粒を使う人も多いが「大きいと重り代わりになる」。まき餌は集魚剤、パン粉、生オキアミを2対2対1の割合で混ぜたものだ。
堤防から15メートル沖にまき餌を2、3発打ち、1投目を入れた。底に付くと、すぐに糸がピンと張った。チヌのコクッコクッとしたあたりではなく、ググッと重さがあった。「海底のごみに引っかかったか」と思ったが、引きがあるのでゆっくりやり取り。水面に上げるとギラッとした白い腹が見え、スズキと思ったという。
直後から激しく暴れ回り、中村さんは泳ぎに合わせてさおを左右に振って魚の力を逃がして疲れさせ、岸壁近くに寄せた。3分後に2人がかりでタモに入れ、陸に上げた。緊張の糸が切れたこともあり、こっけいな顔に2人で大笑いしたという。マゴチは生き締めして刺し身と煮付けにした。「フグと同じ食感。すべておいしかった」と話す。勝因は「通い慣れた場所であることや、無心で気張らずに釣れたこと」とし、「加治木港はチヌが10−20匹は釣れ、カンパチ、コロダイも上がる。すごい釣り場だ」と付け加えた。
かごしま水族館(鹿児島市)によると、マゴチは湾内でも泥か砂地の底に生息。稲荷川河口や桜島周辺でも水深10メートルほどの浅場で見かけるという。
県内の釣り情報をホームページや情報誌で紹介するフィッシング・グラフ(加治木町木田)の森本博和代表(54)は「マゴチは50センチクラスは釣れているが、65センチはかなり大きい。アジの泳がせ釣りやぶっ込み釣りで11月半ばまで釣れる」と話している。













