( 5/17 付 )
昨日に続いて歌の話で始めるのは恐縮だが、鹿児島出身の森進一さんにヒット曲「港町ブルース」がある。いざなぎ景気に沸く1969年に発売された。
翌年は大阪万博があり、「ディスカバー・ジャパン」と銘打った旧国鉄の旅行キャンペーンも始まる。旅情を誘う歌詞は、高度成長期の時代の気分に合ったようだ。
<背のびして見る海峡を>で始まる歌は函館から三陸、四国の港をたどり、一路南下する。時代は沖縄の日本復帰前だ。最後の6番に<ここは鹿児島 旅路の果てか>と歌われたのは、間違いではなかった。
日本画家田中一村が奄美に移住したのも、沖縄復帰の14年前になる。中央画壇を離れ、絵と向き合うため、南を目指したともいわれる。終焉(しゅうえん)の地は才能を開かせた地だ。
沖縄県立美術館は復帰40年を記念し、大型連休まで一村展を開いた。副題は「琉球弧で開花した美の世界」。植物や魚、鳥など亜熱帯の原風景を描いた作品は、沖縄の人々にもなじみの深いものだっただろう。作品を貸与した田中一村記念美術館(奄美市)の学芸専門員堀脇広樹さんは、同様の作風が沖縄にないのも人気を集めた理由と話す。
「たられば」の話にはなるが、沖縄復帰がもっと早かったら、そして一村が沖縄に渡っていれば、どんな作品を残したか、興味は尽きない。沖縄の港町を織り込んだブルースとともに鑑賞してみたかった。
| 2012/05 | 2012/04 | 2012/03 | 2012/02 | 2012/01 | 2011/12 | 2011/11 |
- 昨日に続いて歌の話で始めるの...(5/17 付)
- 昭和40年代後半、山本リンダ...(5/16 付)
- 交通標識や街路樹にほとんど手...(5/15 付)
- 電力不安が高まる夏を控え、今...(5/14 付)
- 東京・両国国技館で大相撲夏場...(5/13 付)
- タレント猫ひろしさんのロンド...(5/12 付)
- 奄美大島だけに生息する国の天...(5/11 付)
- 子どものころは誕生日が待ち遠...(5/10 付)
- 今季のプロ野球はベテラン勢の...(5/9 付)
- 日本の原子力発電開発の歴史は...(5/8 付)
- 忠犬ハチ公像で有名な東京の渋...(5/6 付)
- 将来就きたい職業は何ですか。...(5/5 付)
- 映画「ローマの休日」は60年...(5/4 付)
- 大型連休も中盤に入った。中学...(5/3 付)
- 児童文学作家の故椋鳩十さんが...(5/2 付)
- 子供たちの好奇心に触れるのは...(5/1 付)
[ 戻る ]













