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 155カ国の中で51位とは意外だった。国連などの調査による世界各国の「幸福度ランキング」の日本の順位だ。もう少し上にあるかと思っていたが、実態はそうではないようである。

 「今の生活はどのくらい幸せか」という質問をもとにしたという。日本は「平均寿命」などは上位だったが、「国や企業への信頼度」などが伸び悩んだ。東芝や三菱自動車など大企業の不祥事が相次ぐ中で、信頼度の低下はやむを得まい。

 信頼を失う事態はほかにもある。姫路市の認定こども園が、定員の約1.5倍の70人の園児を受け入れていた。40人分の給食しか準備せず、1、2歳児のおかずがスプーン1杯程度だったと聞けば、どこの国の話かと思ってしまう。

 認定こども園は保育園と幼稚園双方の役割を担い、都道府県知事が認定する施設だ。鹿児島県内でも共働きが増え、子どもを預ける親の要望は強い。年々増加して、今では126園を数える。

 鹿児島県の監査でこれまで問題となった事例はない。姫路のケースに県の担当者は「あり得ない事態」と驚く。子どもを安心して預けられるはずの施設のずさんさに信頼性は大きく揺らいだ。

 何を幸福と感じるかは人や国によって異なろう。ただ、子どもらが安心安全にすごせることは世界共通の願いに違いない。十分な愛情と栄養で、子どもの笑顔を守ることが「幸福」な国には欠かせない。