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 近所のコンビニエンスストアに恵方巻きのチラシが置いてあった。節分はとうに過ぎたはずだと首をひねったが、8月6日の「節分」に合わせた売り込みだった。

 もともと節分は季節を分ける日のことで立春、立夏、立秋、立冬の前日をいう。恵方巻きは2月だけでなく、「8月の節分にもどうぞ」というわけらしい。

 関西の風習だった恵方巻きを全国に広めたのは、コンビニの販売戦略だったといわれる。全国発売から20年ほどで豆まきと並ぶ行事に定着させた。今回はさらに二匹目のどじょうまで狙うしたたかさに恐れ入る。

 きょうは土用丑(うし)の日である。こちらは江戸時代から続く習わしで、ウナギを食べてスタミナをつけ、猛暑の夏を乗り切ろうという人は多いだろう。ここでもコンビニ業界は商戦にしのぎを削っている。

 各社が看板メニューに掲げる国産ウナギのかば焼き弁当には2000円前後の品が並ぶ。ワンコインで買える弁当が主流の店頭では別格だろう。養殖ウナギの生産量日本一を誇る「鹿児島県産」を前面に、安心と品質を売りにした商品が多いのはうれしい。

 ウナギはここ数年値上がりが続いていたが、今年は稚魚のシラスウナギを一定量確保でき、昨年よりは少し安く食べられそうだという。土用も節分と同様、年に4回ある。そのうち、夏以外の土用にもウナギを食べようと仕掛けてくる日が来るかもしれない。