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[虚偽献金] 鳩山代表の責任は重い
( 7/3 付 )

 民主党の鳩山由紀夫代表の政治資金収支報告書に虚偽記載があることがわかった。本人が記者会見して認めた。政治とカネの問題で小沢一郎前代表が辞任し、次の首相候補として世論の追い風を受ける新代表に、またしてもカネをめぐる不正である。

 問題が発覚したのは、報告書に記載された個人献金者が献金を否定したためだ。その中には故人も含まれていた。信じがたいずさんさだ。

 鳩山代表によると、虚偽の記載は2008年までの4年間に約90人で193件、総額2177万円余りに上った。原資はすべて鳩山代表の個人資金とも説明した。

 他人の名前までかたって、自らの資金をなぜ個人献金に見せたのか。どうにも合点がいかない。

 鳩山代表は「経理担当の公設秘書が私への個人献金があまりに少ないので、大変だと思ったようだ」と釈明している。あいまいな動機だし、説得力に乏しい説明だ。

 国会議員の中で、鳩山代表の政治資金管理団体は個人献金の割合が高い。特に多いのは政治資金規正法が匿名献金を認める5万円以下だ。鳩山代表の説明は実態と矛盾する。

 鳩山代表は、虚偽記載が経理担当秘書の独断だったとして解雇し、自らの監督責任も認めたものの代表辞任は否定した。秘書に責任を取らせて終わりという心積もりなら、まだその段階ではない。ほかに虚偽献金はなかったのか、秘書をなぜ監督できなかったか。不正の動機を含めて、納得できる説明を求めたい。

 岡田克也幹事長が「代表は説明責任を果たした」と述べるなど、民主党内は幕引きを急いでいるようだ。小沢前代表に続いて鳩山代表も、となれば党のイメージダウンは確かに大きい。だからといって、鳩山代表の個人問題で、党には関係ないという姿勢では、政治に対する信頼回復への覚悟を疑われよう。

 自民党は公明党とプロジェクトチームを発足させ、鳩山代表の虚偽記載問題を追及する姿勢である。泥仕合に国民はもううんざりだ。自らの問題も同時に解明してはどうか。

 与謝野馨財務・金融担当相には商品先物取引会社からの迂回(うかい)献金疑惑が浮上したばかりだし、二階俊博経済産業相は西松建設問題の説明をまだきちんと果たしていない。

 共産党を除いて、各党は年に計300億円以上の政党助成金を受けている。政党には再発防止に真正面から取り組む責任がある。


 
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