レースの感動 DVDに
川 辺 桑代 睦雄さん(46)
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| タイムトライアルを終えた選手に声をかける桑代睦雄さん。座右の銘は「練習が完全をつくる」だ=知覧町郡 |
知覧町教育委員会に務める役場職員。薩南工高生時代を含め選手として4回出場し、2001年コーチに招かれた。監察車から指示を出す傍ら、2年前の第52回大会からレースの模様をビデオカメラに収めDVDに編集、選手らに贈っている。
「ファイト」「ラスト。もう1回行け」のコーチ陣の叱咤(しった)激励、沿道で小旗を振る児童の歓声、そして横断幕を手に活躍を期待する同僚や知人、心配そうに見つめる親、妻…。
アップテンポの曲に乗せてつづった映像は監察車からならではの臨場感で、感動がよみがえる無二の優れものだ。気持ちを高めるため大会前に見る選手をはじめ、家族やチーム関係者からもすこぶる評判がいい。駅伝に興味のある小中学生にも分け、底辺拡大へ抜け目がない。
きっかけは自分の走っている写真がなかったことだった。考えてみれば家族や仲間にとって、一瞬で走りすぎる選手に声援を送りながらの撮影は至難の業。一方、必死に駆ける選手に沿道の記憶は残っていない。選手の走りもチェックできるため、カメラを持つようになった。
「駅伝は自分たちが走っているからだけではなく、地域に支えられていることも選手に教えたい」。精神面や健康管理の面で今の自分を支えているのが「県下一周」だという強い思いが語り口ににじむ。
選手時代、川辺チームは黄金期だった。原動力となったイケダパン勢が大半を占め、10キロを32分台で走っても出場はかなわず、練習のしすぎで調子を崩したりと苦汁をなめた。
そんな自身の経験が、熱走のシーンに添える字幕に透ける。「昨年の悔しさをバネに見事復活」「練習が結実 根性、根性」「初出走 夢の舞台に挑む」など選手の心情をくんだ言葉が続く。「編集しながらホロッとくることがあります」と照れ笑いする。
前回大会のDVDに今年の目標を「Bクラス優勝 Aクラス入り」と記した。チーム一丸で古豪復活の新しいドラマがまもなく始まる。


