思い入れ人一倍「熱い男」
肝 属 末満 博人さん(32)
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| 「若い選手たちを盛り上げたい」と話す末満博人さん(左)=鹿屋市 |
高校生、大学生が選手の半分近くを占める若いチームにあって、“兄貴的存在”と言っていいだろう。コーチを引き受けるのは昨年に続き2回目。前回は初めてで戸惑うことも多かったようだが、「今年は大いに盛り上げたい」と語る。
鹿児島商工(現樟南)高校で長距離を走っていたが、県下一周駅伝とは縁遠かったという。そんな末満さんに声をかけ、県下一周への意欲をかき立てたのが、前監督の久保田良秋さんと現在もチームを引っ張る立迫俊秀さん。「家族のように大事にしてもらった」
2人の期待に応えようと練習を重ねるが、当時はレベルが高く、あと一歩のところで選手選考から漏れた。出場は20歳のときの1回だけ。当時の気持ちを「悔しかったが、かえってすごいところにいるんだと感じた」と振り返る。
海上自衛隊の勤務の関係でしばらく鹿屋を離れ、山口県岩国市で3年半勤務した。その間も県下一周への思いが薄れることはなかった。鹿屋に戻ってきた2005年8月、経験したことのないけがが襲う。
練習のしすぎだったのか、左足の太ももに違和感を覚えた。「すぐに治る」という思いとは裏腹に、ついには左足が上がらなくなった。それでも復帰に向け、針治療を続けた。末満さんを支えたのは「もう一度先輩たちとたすきリレーがしたい」という思い。これは今も変わらない。
「熱い男」。選手時代から末満さんを知る家長広人監督はこう評する。何回選手選考に漏れても必ず練習に参加していた姿を見ているからだ。「思い入れは相当なもの。駅伝は一人でやっているわけではない。今回も裏方に回ってくれるが、こういった人の支えがあってこそチームがある」
県下一周駅伝は選手を強くするといわれる。「自分をそれだけ追い込めるものがあるから」と末満さんも同感だ。大会中は高校生に積極的に声をかけるつもりだ。「5日間という長丁場で、体調管理も含めて不安があるはず。僕の役割は、伸び盛りの高校生にいい雰囲気で試合に臨めるようにしてあげること」。出場に向け調整に余念がない高校生たちに、かつてがむしゃらに練習していた自分を重ねているのかもしれない。


