駅伝メーンコンテンツへ
県下一周駅伝特集トップへ
07/02/11 本紙掲載
12
チーム支える

選手を和ます“我が家”

姶 良 米田 久江さん(74)

「姶良チームが映るニュースにまで従業員と手をたたくんですよ」と言う熱烈応援団だ=霧島市隼人町

「必勝県下一周駅伝姶良チーム」。霧島市隼人の日当山温泉郷で大正時代から続く温泉宿・清姫温泉に、今年も大きな横断幕が掲げられた。「あぁ、もう駅伝じゃいなぁ」。常連客の会話も、自然と駅伝が話題に上る。「毎年2月、うちは駅伝一色なんです」。駅伝のスタート時から、姶良チームの合宿や大会期間中の宿泊先を担う。「清姫のおばちゃん」は、チームのだれもが知るなじみの存在だ。
 25年前、会社員だった夫頴二さん(76)が実家の同温泉を継ぐため、鹿児島市からUターン。以来、体調を崩して入院した5年前を除き、チームの変遷や選手の成長を間近で見てきた。「新人のころは走らなきゃいかんってプレッシャーで表情が硬いけど、中堅やベテランになるにつれ、笑顔が増えて余裕が出てくる。頼もしくて、つい“どうだった”って聞いてしまうんですよ」と笑う。
 大会5日間は宴会や全14部屋の宿泊をすべて断る。郷土入りは主に3、4日目だが、それ以外も、出走区が近い場合は選手らが泊まるためだ。従業員にも「静かにしてね」「部屋には入らないで」と選手がくつろげる環境づくりに気を配る。食事も生ものは出さないなど細心の注意を払いつつ、消化の良いもの、スタミナの付くものを板場さんとともに心がける。
 「“ここが我が家(え)ごたっ”って言ってくれるんです。うちは大半が地元の常連さんで設備も古い。ほかにもいい施設はあるのに、落ち着くからとプライベートでも来てくれて。ありがたいことです」
 地元をたつ4日目は、毎年午前3時起床。選手は午前4時ごろから約15分おきに朝食を取る。食事前には温泉周辺を走るため、外灯を付けたり、食堂を温めておく。
 「霜がバリバリしてても雨が降っても、走り続ける姿には本当に頭が下がる。常勝集団と言われるけど、その陰で重ねる日々の努力があってこその結果。今年も絶対にやってくれると信じてます」
 温泉の食堂や階段の壁には、優勝した年のチームの記念写真がずらりと並ぶ。史上初6連覇の笑顔を心に描き、今年も従業員と近くの沿道から声援を送る予定だ。

=おわり=
戻る
ケータイ用QRコード

【ケータイ速報】2次元コード読み取りに対応しているカメラ付き携帯電話で読みとると、簡単にアクセスできます。

応援ありがとう

Valid XHTML 1.0 Transitional