| 鹿児島(赤) | 指 宿(朱) | 川 辺(青) | 日 置(濃緑) |
| 川 薩(うす青) | 出 水(濃紺) | 伊 佐(桃) | 姶 良(紫) |
| 曽 於(黄) | 肝 属(うす緑) | 熊 毛(うす茶) | 大 島(白) |
川 薩
Aクラス復帰期す−若手の勢い生かし配置
前回大会は6位。瀬口監督はAクラス復帰を目標に掲げる。転落の理由を「昨年は有力選手の転出や欠場で駒不足だった上に、若返りによる力、経験不足も重なった」と分析する。今回は欠場選手の復帰や、若手選手の成長など明るい兆しが見える。若手、中堅、ベテランのバランスもいい。
富士通IMT九州勢を主力としたチームづくりは変わらない。今回のメンバー7人は「例年以上に調子がいい」。14回連続出場の甲斐はベテランの域に達し、好タイムを維持しながら安定した走りを見せる。南日本10キロロードでチーム1位を守った野崎は押しも押されぬエースになった。立石、田淵、小牧は調子がよく心強い存在。社会人1年目の増田は主力級に育ち、もともと力がある松元も復調した。
最年長の大園はレースに合わせ調子を上げてきた。京セラ川内工場の築地原は全盛期に近い走りを見せる。ドコモスポットの奥も昨年同様の好タイムを維持。陸上自衛隊国分の池田、原之薗、冨士代は昨年より調子が上がり、期待できる。薩摩川内市役所の中俣、放送大学の紙屋も計算できる。第一工大の東條と鹿大の清次はまじめで伸び盛りだ。
高校生が今年も元気。鹿実の久保、れいめいの徳田、樟南の徳留ら3年生は試合に強い。1・2年生は特に力があり、鶴翔の折田、瀬ノ口、鹿実の井上、樟南の上屋敷、八尻は楽しみな存在だ。
昨年若返ったチームは、前回の苦しいレース展開で成長。瀬口監督は「2、3年後には優勝できるよう、経験を積ませたい」とエース区間に若手を積極的に投入する方針。
ただ、目標達成には姶良、曽於の2強に加え、着実に力を付けてきた鹿児島、日置、肝属、川辺、指宿に食い込まなければならない。「若いチームの勢いを生かし、波に乗るような配置をしたい」と意気込みを見せる。
出 水
Bクラス復帰狙う−つなぎ区間の走りカギ
長丁場の選手層がやや薄いが、高校生が元気。つなぎ区間を快走できれば昨年以上の順位を残せる。目標はCクラス優勝とBクラス入り。東村監督は「チームの総合力はアップしている。個々が少しずついい走りをして昨年より順位を上げ、来年への弾みにしたい」と抱負を語る。
軸になる選手は杉元、松元祐、丸橋、脇、黒石、本田、大迫。杉元は、南日本10キロロード出水会場で1位。自分を追い込める選手で主将としてチームをけん引する。松元祐は出場14回目で経験も豊富。粘りが持ち味で上りに強い。
丸橋はスピードがある。昨年夏にひざを手術。調整が遅れたが、タイムを上げており、調整も万全。エース区間を任せられるまでに回復した。伸び盛りの脇は冷静な走りが身上。本田はスピードがあり、大迫、黒石は安定した走りが持ち味。
初出場の花木は、南日本10キロロードからタイムを1分縮め調子が上がってきた。花木とスピードのある吉留が、仕事の都合で出走回数が限られるのは痛い。ベテラン銅口は安定した走りでつなぎで使いたい。チーム浮上のカギを握るのは松永、清田、宮原。本番に向け練習で自分を追い込んでいる。今後の調整に期待したい。起伏コースに強い山下、3年ぶり出場の甲斐は地力を見せたい。
鶴翔高の松原は南日本長距離走大会一万メートルで優勝した。1年間で37分台からベスト30分34秒まで飛躍的に伸びている。都道府県対抗駅伝にも出場した成長株。伸び盛りの1年コンビ谷永、東福も自己ベストを更新しており期待できる選手。昨年活躍した日隈も楽しみな存在。阿久根農高生として最後の大石、溝上はともに張り切っている。浦底、中浦、松元僚、吉満、鮫島は初出場を目指し闘志を燃やしている。
東村監督は「高校生が安定し、一般も調子を上げてきている。高校生と一般がかみあえばおもしろい」と話した。
伊 佐
CクラスVへ意欲−チームワーク持ち味に
夏場のねんざがひびいている内村をはじめ市野瀬、楠木ら主力の故障で、昨年に比べると戦力は落ちている。松元監督は「選手の数はぎりぎり。監督6年目で一番苦しい」という。
ただ、力をつけてきた高校生や、高校、大学を卒業して地元企業に就職する若手も増えており「新旧選手の入れ替えを課題に今年を乗り切れば、来年以降は明るい材料がある」と監督。Cクラス優勝の目標に向けて、適材適所の配置に策を巡らせる。
選手オーダーの中心にすえるのは廣原、木村、伊地知、奥林、原水。昨年末に結婚した廣原、チームの大黒柱としてエース区間を引っ張る。チーム一の練習量で長い区間を任せられる木村、昨年より安定した走りのスピードランナー伊地知、チーム成績を左右する主将の奥林。実業団経験選手で県下一周初出場の原水は故障気味ではあるが、体調万全で臨めば区間賞も狙える。「この5人の“貯金”をはたかないようにつないでいくしかない」(監督)。
高校生では児玉、岩下、山下、大迫に勢いがある。高校生が中心になる2、4日目は日間10位が目標だ。風邪で昨年途中リタイアした児玉は今年にかける。岩下は地元就職が決まり、来年以降の戦力としても期待が高い。山下は高校生エース区間での起用となるだろう。大迫は姉も駅伝選手で実力充分。
そしてチーム順位のカギを握るのが今堀と片野田、原口、段の4人の中間層。自分の持つ力以上の区間を任される場面も出てくるだろう。原口は昨年大会で急成長した。
「5日間ともある程度の位置をキープし、我慢して我慢してついていきたい」と松元監督。フルメンバーではないがチームワークの良さを生かし、主力選手と勢いのある高校生、そして中間層の起用がうまくかみあっていけば結果には期待ができる。
姶 良
初の6連覇目指す−エース区間に精鋭4人
史上初の6連覇を目指す。田中監督は「昨年とそん色ない」と評価し、自信をのぞかせる。昨年は21人中、初出場が8人でフレッシュな陣容だったが今年は経験を積んだ分、さらに上積みが望めそうだ。
中心は例年通り京セラ国分、陸上自衛隊国分、第一工大勢。大黒柱のアジス・アズジは、昨年11月の全日本大学駅伝第4区の区間賞、南日本10キロロードも総合3位で前回記録を22秒短縮するなど好調を維持しており、主要3区間での快走が期待される。
エース区間、連走を任せられる柱として、ほかに久保山、厚地、小倉和の3人擁するのは強み。久保山は1月の南日本ハーフマラソンで優勝。ロードでの力量は折り紙つきで信頼は厚い。出場3回目の厚地は大学で力に磨きをかけた1人。全日本大学駅伝などで強い選手にもまれ、スタミナもアップした。合宿のタイムトライアルでは社会人以上の記録で仕上がりも順調だ。小倉和は左腰の故障などで昨年出場できなかった雪辱を期す。本格的な練習は昨年12月からと、やや不安を残すがチーム首脳は「どこでも任せられる」と、主力復帰に期待を寄せる。
昨年11月の九州一周駅伝も走り持久力が増した池田、チーム有数のスピードでフラットを得意とする引地の2人も頼もしい存在。重要区間での起用が見込まれる。安定感のある新中、10キロロードで昨年より1分以上タイムを縮めた白木、成長著しい樟南高2年重信の活躍もみどころ。
精神的に強い竹ノ内、九州一周駅伝で自信をつけた大前、自衛隊で力を増した立元らにも期待がかかる。竪山、馬氷、弘中らはつなぎ区間できっちり役割を果たしたい。調子を落としている主将小倉千が仕上げてくれば、チームにさらに勢いがでそうだ。田中監督は「6連覇が最優先。選手の適性を考えて走らせたい。流れによっては5日間制する完全優勝も狙える」と静かに目標を見据えている。

