| 鹿児島(赤) | 指 宿(朱) | 川 辺(青) | 日 置(濃緑) |
| 川 薩(うす青) | 出 水(濃紺) | 伊 佐(桃) | 姶 良(紫) |
| 曽 於(黄) | 肝 属(うす緑) | 熊 毛(うす茶) | 大 島(白) |
曽 於
永田入り戦力増す−“3枚看板”軸に層厚く
昨年は3位に終わったが、大会終盤での若手の積極起用などによりチーム力の底上げが図られ、その勢いは今年につながっている。「ここ数年課題だったベテランと若手の切り替えも比較的スムーズに行えた」といい、地元の期待も徐々に高まってきている。
そんなチームに今年も頼もしい力が加わった。日本長距離界の名門・旭化成に4年半所属、昨年からコーチ学を学ぶために母校鹿屋体大の大学院に帰ってきた永田だ。監督らが「別次元」と認める天性のバネを生かした力強い走りは群を抜いており、9年ぶりの曽於チーム復帰に内なる闘志を燃やす。
先の都道府県対抗駅伝の代表としてアンカーを務めるなど、数々の大きな大会を経験した中野には、エースの自覚が備わってきた。高校生としては最後となる谷口亮も1月に自己ベストを出すなど乗っている。この永田、中野、谷口の“3枚看板”で強豪チームに挑みたいところ。
続く選手層も厚い。今回から新たにキャプテンに就任しチームの束ね役となった今西は、安定感が魅力の選手。昨年は職場で市町村合併作業に追われ、練習不足だった鮎川も今期は万全の仕上がり。前回からチームに加わり、上りで抜群の強さを発揮する松下にも、今回さらなる期待がかかる。25回でチーム最多出場の江川や、假屋らベテラン勢はチームのムードメーカーとしての役割も大きい。
また、九州一周駅伝に出場するなど最近伸びが著しい坂中伸、万能タイプの上川、長い距離に強い田中も頼もしい存在。前回大会直前の故障で出場を断念した黒木は雪辱を期す。前々回からチームに加わったカネボウ出身の抜迫もレース運びのうまさに定評。新戦力のスピードランナー・林田は下りに強い。
さらに坂中省、平川ら大学生に加え、中村、有馬、吉留、中崎ら高校生も着実に力を付けてきており、チーム全体も上り調子だ。
肝 属
A級死守に燃える−大学生の力走ポイント
前回大会は4日目に4年ぶりの日間優勝を果たし、念願だったAクラス復帰を果たした。今大会は前年に続き、Aクラス入りをめざす。昨年の躍進の原動力となった永田をはじめ、5日間のうち3回長距離区間を走った6人が抜け、全体の約3分の1が入れ替わる。目標達成に向け、チーム一丸となった走りが不可欠だ。
中心となるのは、鹿屋体大勢の伊藤、吉川、尾尻、橋本、石井、神田、第一工大の加治屋ら大学生。特に出場3回目となる3年生トリオの伊藤、吉川、橋本にはチームを引っ張る役割が求められる。
伊藤は昨年末の南日本10キロロードで30分50秒を記録。日本選手権の1500メートルや九州一周駅伝に出場するなどエース的存在だ。吉川はスピードのある長身ランナー。橋本は着実な走りが持ち味だが、年末の故障がやや気がかり。加治屋や後半の粘りが身上の神田、石井、もともとは中距離選手でバネのある尾尻らも重要区間を任されるのは確実。大学生の出来がチームの浮沈を左右しそうだ。
社会人は、安達、木場、幸福が安定した走りを見せる。出場回数10回を超えるベテランの立迫、角、吉田も健在だ。チーム全体が若返っただけに精神的支柱の役割も期待される。キャプテンの清水は、昨年大会直前に故障し出走できなかった雪辱に燃える。
高校生は、假屋、松元、葛迫、福元、有島らが順調な仕上がりを見せる。昨年曽於チームで出走し、好走を見せた上谷田が、市町村合併に伴い肝属に移ってきたのも好材料。南大隅高から久しぶりの出場が見込まれる前田にも注目だ。
今回初めて指揮を執る家長監督。出場12回やマネジャーとしてのこれまでの経験をもとに、「初日を大事にいきたい」との構想を描く。初日にいい位置を確保できれば、流れに乗ることができるだろう。2年連続のAクラス入りも見えてくる。
熊 毛
高校生の活躍期待−最下位脱出へ前半勝負
登録選手30人中23人が21歳以下と若いチーム。勢いのある高校生や若手を軸に、地元や自衛隊勢のベテランがかみ合い、悲願の最下位脱出を狙う。
若返りが進んだことでチーム内競争が激化した。昨年は10キロタイムで35分台が最終登録へのボーダーライン。しかし今年は34分台でも厳しくなりそう。25人参加の最終合宿では15位までが33分台を出した。「選手の目の色が違う。チーム内でうかうかしていられない雰囲気が出てきた」と指導部も手応えを口にする。
距離や出走回数に制限のない高校3年の出来がカギを握る。渡瀬陽、鎌田悠、浜崎、寺田俊らが主力。特に都道府県対抗駅伝に出走した鎌田悠に刺激を受け、それぞれ調子は上向き。けがに泣いてきた渡瀬陽、高校駅伝で走れなかった浜崎も意欲は高い。就職などで県外に出る生徒も多く、ラストランに燃えている。
坂に強い東洋、前半から飛ばす羽生は鹿城西から初の熊毛チーム選手を目指す。1年の新田、鎌田大も順調な仕上がり。まだまだ伸びる要素を秘める。
このチームでは中堅となる20歳前後の世代も好調だ。昨年ひざの故障で泣いた榎本は夏からの走り込みが奏功、1月末には自己ベストもたたきだした。鮫島も走りに安定感が増した。初出場の岩切も経験を踏み気合十分。森田の調整が気がかりか。
経験豊富なベテランも健在。エースの風格が出てきた寺田光、20回出場を目指す加世田、粘りの塩浦と自衛隊勢が引っ張る。特に田實、寺田は加世田と職場の班も同じで常に刺激を受けながら気心も知れた関係だ。さらに昨年より1分も縮めてきた溝口、キャプテンとしてチームをまとめる古田らも仕上がり上々。
戦力を昨年より1割増しと見る川原監督は初采配(さいはい)。「前が見える位置で勝負したい」とレース序盤の流れを重視、11位を目標に掲げながらも、じっくり上をうかがっている。
大 島
経験者加わり厚み−力接近、チーム内で競う
実績のあるベテランや中堅の加入、復帰で例年になく選手層の厚い布陣となった。飛び抜けたエースはいないが、力の接近した同世代の選手が多く、チームに競り合いながら高め合ういい雰囲気がある。
柱となるのは果敢な走りが身上の主将重野と、長年エースとしてチームを引っ張ってきた武田、新加入の山脇、山内。伸び盛りの牧野の走りも楽しみ。さらに鹿実、鶴翔を中心とした高校勢の活躍にも期待がかかる。
武田は腰の手術を受けており調整の遅れは否めないが、前回大会で初日に失敗しながらも3日目区間賞、最終日区間2位と盛り返した粘りは健在だ。5年ぶり復帰の壽藤修は鹿実で武田と同期。前回まで姶良の主力として連覇に貢献した走りを見せられるか注目される。2人と同い年の大田は沖永良部島でこつこつと力を蓄えてきた異色の新人。牧野を含めこの世代がチームを支える。
ベテランの山脇、山内は新たなチームにもとけ込み若手を引っ張る。谷口は10キロ32分台をコンスタントに出せる安定した走り。村田を合わせた同世代の教職員の踏ん張りがチーム浮上のカギを握りそうだ。最年長の備はひざの手術を克服し、43歳にして再びの返り咲き。強い精神力と努力を続ける姿は厚い信頼を得ている。気持ちで走る有園、市田、経験豊富な下田も調子を上げてきた。
高校勢は鹿実の主力に成長した川と山田、2年生ながら鶴翔期待の春山、永里に期待。春山は南日本10キロロード大島地区優勝、永里はスピードがあり勝負どころで使える。
今回のチームは12月中に30人枠のメンバーを絞り込み、起伏のあるロード走や走り込みで実戦的な練習を重ねてきた。
備監督は「層が厚くなり満遍なく選手を配置できるようになった。選手が故障せず自分の走りができればCクラス優勝、躍進賞が見えてくる」と話す。

