真心整体で古豪後押し
川 辺 原村 浩一さん(41)
![]() |
| 「選手が100%のパフォーマンスを出せる状態をつくってあげたい」と原村さん |
枕崎市役所近くの住宅街で、父の代から続く「原村鍼灸療院」を姉とともに営む。県外からの来院もあるというこの人の整体マッサージを受けに、夜になると仕事や部活動を終えた社会人アスリート、高校生がやって来る。
鹿児島市での修業を経て1995年に里帰りして以来、川辺チーム御用達。今も10人程度が通う。筋肉の張りをほぐし、全身のひずみを矯正していくマッサージに、選手たちは顔をゆがめながらも「体がリフレッシュでき、故障をしなくなった」「スポーツ選手のことを分かっていて、気遣いをよくしてくれる」と信頼を寄せる。
自身も中高生時代はサッカーに明け暮れ、ひどい腰痛に苦しんだ経験をもつ。日本陸上競技連盟のトレーナー部に所属し、年に数回はいろんな講習会に参加して研さんを積み、選手にはテーピングや水分補給の仕方などもアドバイスしている。
駅伝との本格的なかかわりは4年前。加入する鹿児島県鍼灸師会の青年部が九州一周駅伝大会をサポートすることになり、なじみの選手が代表入りしている地元鹿児島の担当を志願。昨年から県下一周でも第1日と第3日のレース後、川辺チームのマッサージを買って出た。
「地域の期待を背負って走っている選手を応援したかった。持病を抱えながらの人が多く、痛みを取り除いて気持ちよく走ってもらい、結果的に順位が上がってくれたら」
そんな思いは昨年、Bクラス優勝という形で結実した。大会最大の難所といわれる亀割峠がある第4日の1区で区間新記録を出した中木原毅尚選手は「3回目の出走だったけれど、原村さんが『張りはない』と言ってくれたので走れた」と感謝する。
精神的な支えとしても頼られることを喜び、「大会中は自分も出ている気分で応援している」と明かす。総合優勝した91年以来となるAクラス入りを狙う川辺チーム。今年も休診して選手の宿舎を訪ね、古豪復活を後押しする。



